返報性のルール

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返報性のルール

2020年8月17日

人間の基本的な性質に「返報性のルール」というものがあるらしい。

聞いたことがある人も多いと思うが、簡単に言えば、「お返しをしないと気持ち悪い」というものである。

私たちは人間社会の中で生きているが、この「返報性のルール」があるがために人類の文化は進化してきたとも言われている。

お互いに支え合って、「足りないもの」を補いながら生きてきたのかもしれない。

  • 町中で配っているティッシュ
  • スーパーの片隅で行われている試食
  • バレンタインチョコ

など・・・

「貰った側」は何かしらの「お返し」をしないと悪いような気がする。

 

「買わなくて良いですよ」と言われ、試食をしても「買わないと悪い気がする」という心情が働く。

「貰うだけで終わらせる人」は人として「小さい」と思われそうで怖かったりする。

 

 

世の中にはこうした人間の性質を利用した手口が潜んでいる。
そのワナにかからないようにするには、「はじめから貰わないこと」である。

受け取ってしまった瞬間から、その呪縛にしばられることになる。

 

 

病院では患者さんの家族が「お世話になったお礼に」と『お菓子』を持ってこられる事がある。

患者さんや家族は医療者から「親切」や「質の高いケア」を「受け取った」と感じており、何かしらの「お返し」をしないと気が済まないのだ。

これに対しては、笑顔で「受け取る」事が必要である。

これを「拒否」してしまうと、相手の気持ちが成仏されない。
「親切を受け取ったまま」では気持ちの整理がつかない。

 

師長によっては「送り返す」という失礼な行為に及ぶ人もいるらしい。
「金品を受け取らない」という病院のルールはわかるが、送り返された方の気持ちを踏みにじるような行為はいかがなものかと思う。

「今回はありがたく頂きますが、病院の決まり事がありますので、今後はご遠慮させて頂きます」

とか

「これからも更なる医療の向上に邁進いたします」など、相手が望むような言葉で「お礼の手紙」でも書いたらどうだろう。

 

ただし、気をつけなければならない事がある。

「先に」物を受け取ってはならない。

こちらがサービスを提供する前に受け取ってしまうと、その後に相手の言い分を断りにくくなる。

「先に貰う」のと「後で貰う」のでは雲泥の差が生まれる。

 

人間にはじめからインストールされている性質を知って、それを活用しながら社会の中で生きていくと上手くいく確率が上がる。

上司を動かしたいなら、「ちょっとした」差し入れを持って行くと話はまとまりやすくなるハズである。
「返報性のルール」が作動すれば、こちらの意図したものが手に入りやすくなる。

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