めでろぐ

勝手に言いたいこと

ネット情報による副作用

2020年9月7日

「ネットを見て、ここで治療をやってもらえると知って来ました」
突然救急外来に患者が県外から乗り込んできた。

 

話を聞くと、聞いたことも無い治療方法を話し出す。

「こんな治療方法をやってもらいたいのです」という要望。

医師が困って「そんな治療方法は知らない」と言うと、「知っている医師を紹介して欲しい」と言い出す。

 

医師
医師

困りました・・・

mede
mede

帰っていただきましょう。

 

色々と調べて見ると、精神疾患のある患者だったのだが、一度思い込んでいる物だから修正が聞かない。

最後には「入院させてくれ」だの「ここから帰ることができないから保護してくれ」などと言い出した。

最終的には「診療妨害」で警察を呼ぶ羽目になったのだが。。。
全く迷惑な客である。

 

インターネットが普及して、素人の知ったかぶりが増えた。

更に、「医療者ならこれくらい知ってますよね」的な発言も増えた。

 

私たちは知らないこともたくさんあるし、科が違えば内容が全然変わってくる。
私たちは「病院」という大きな箱の中で、一つ一つ「専門」に分かれている。

 

医師は「科」で分かれているし、「看護」は「ケア」を専門とする。
診療報酬関連や保険関連でも分かれている。

様々な職種が専門性をもって働いているが、外部から見ると「医療者なら幅広く全部知っていて欲しい」と思うようだ。

 

上から目線の発言には腹が立つが、こんな所で争っても仕方が無い。
知らないものは知らないのだから、「確認します」で構わない。

「そんな事も知らないのですか」と言われても気にする必要は無い。
あなたの「そんなこと」には合わせられないと心の中で思っておけば良い。

間違えても「看護師が全て知っているわけではありません」と相手の土俵に乗ってはいけない。

不利になる次の言葉を浴びせられるだけだ。
「申し訳ありません」と言っておけば良い。

 

ネットが全て正しいと思い込んでいる人がいる。

私たちは自分で経験したことや、周囲の人が話したことよりも「ネットに書いてある」ことを信じるようになってきているのではないか?

「真実」はGoogleでの検索で上位を占める結末によって定義されてきている。

 

医師や看護師は医療のプロである。
それでも、インターネットの情報の方が信頼される。

人間は信頼されず、画面が信頼される時代。
変な時代になったものだ。

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