めでろぐ

勝手に言いたいこと

ナースの直感

2020年9月4日

看護師をやっていると「直感」が働く事がある。

患者が亡くなる前
不穏になる前
この人とこの人が付き合っている

など・・・

「女の第六感」的な感じで捉えていたが、最近の研究では人間がどのように意思決定を行うかが、理解されるようになっているらしい。

 

今、「21Leesons」というユヴァル・ノア・ハラリの本を読んでいる。

ハラリは世界的ベストセラーである「サピエンス全史」という本で有名な人である。
私はまだ「サピエンス全史」は読んでいないが、とにかくハラリの思考はスケールが大きい。
分厚い本であるが、ハラリの言葉を2,000円台で買えるなんてコスパが良すぎる。

その「21Lessons」の中にはこうある

「過去数十年の間に、神経科学や行動経済学のような領域での研究のおかげで、科学者は人間のハッキングがはかどり、とくに、人間がどのように意思決定を行なうかが、はるかによく理解できるようになった。
食物から配偶者まで、私たちの選択はすべて、謎めいた自由意志ではなく、一瞬のうちに確率を計算する何十億ものニューロンによってなされることが判明した。自慢の「人間の直感」も、 実際には 「パターン 認識」にすぎなかったのだ。」

 

そう。

つまり、私たちは何らかのアルゴリズムに基づいて判断しており、AIならそれをもっと上手くやるだろう・・・という話。

 

ハラリが書いている内容はAIに関するものであるが、私たちの「直感」は自分が経験したものから引き出される。

要するに、経験していないと「直感」が働かないということである。

 

新人看護師が「これもできない」「あれもできない」「気が利かない」と責められる・・・
という話をよく耳にするが、経験したことがないから当たり前である。

看護学校で看護技術や解剖生理は習うが、人間の行動分析までは習っていない。

人はどういう場面で、どのように考えるのか。
集団になれば、人間はどのような行動をとりやすいのか。

など、人間の理解は社会に出て学んでいくしかない。

全ての事を経験する時間は無いので、読書をして考え方を広げる。
読書をしない人は自分の経験の範囲内でしか物事を考えられない。

しかし、読書をすれば、色んな研究結果や他人の経験から「知識」や「知恵」が増える。

「知識」や「知恵」と書いたが、

知識とは:ある物事について認識し、理解していること。また、その内容。
知恵とは:物事を筋道立てて考える心の働き。物事の道理を正しく判断し、適切に処理する能力。

である。

「知識」があっても「知恵」が無いと適切に処理する事ができない。

読書をして、自分の生活に当てはめて考え、それを判断するときの基準にして考えると良い。

知識が増え、知恵がついてくると、直感のアルゴリズムの精度も上がる。

 

読書もオススメしたいが、スタッフ間の雑談も活用すべきだ。

雑談の中に材料が隠れていることもある。
雑談は自分の体験したことを織り交ぜて話すことが多い。
自分が体験していなくても、そこからたくさんの情報を得ることができる。

私たちはチームで動いている。
新人看護師が経験したことが無くても、ベテランナースが「昔、こんな事があってね・・・」と話せば、それが疑似体験としてインプットされる。

 

それらが直感の精度を上げる材料になる。
直感を信じて動いてみよう。

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