先日、スタッフの面接時、3年目のスタッフが「奨学金の返金」について話してきた。
看護師は奨学金を借りている人も多い。
奨学金の良いところは「利子が付かない」(付くものもあるが)という点。
私も学生の頃、「奨学金」を借りていた。
もう全額返したが、250万円弱の返還があった。
くだんのスタッフは「奨学金の返還金が700万円」と話していた。
私は一瞬言葉を失った。
700万円?
自分の時代と大きく違ったので驚きを隠せなかった。
月に3万円返還したとして、年間36万円しか返還できない。
10年で360万円
20年で720万円になる。
月に6万円返還できたら10年で返還できる。
自分の生活費と別に「6万円」は若い頃にはきつい。
周囲に色々と聞いて見ると、看護師だけでなく、大卒の若い人たちもこれくらいが「相場」らしい。
これでは結婚に尻込みするのも頷ける。
「贅沢」なんてできない。
私たち「昭和世代」とはお金のかかり方が違う。
20代前半で働き始め、700万円の「奨学金返金額」があり・・・
10年後には30代
そろそろ結婚したい・・・という時点の返還金額は約350万程度
この頃には「車のローン」があるかもしれない。
(となると、借金は500万円程度?)
「奨学金」という聞こえは良いが、「借金」である。
借りているので黙って返すしかない。
税金は上がる一方で、給料は上がりにくい時代。
さらに、「転職」を繰り返す人はキャリアを形成できない。
キャリアが詰めない→給料が上がらない→嫌になって退職を繰り返せばそのうち自分がイヤになる。
もっと若い人に「夢」を与えられないのかな・・・と思った次第である。