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勝手に言いたいこと 仕事(医療・看護)

「死にたい」という電話

2020年11月24日

先日、夜間に救急外来で勤務をしていると、一本の電話がかかってきた。

「死にたい」
「今から手首を切って死のうと思う」

と電話口で言ってきた。

 

さすがに「ハイ、お好きにどうぞ」とは言えず、しばらく話を聞いた。

 

こういうケースは単なるアピールが多い。
何かしら「注目して欲しい」「話を聞いて欲しい」「寂しい」の裏返しだ。

本気で死のうとする人は、わざわざ病院に電話なんてかけない。

 

自分の居場所が見つけられず、注目される事を言うことで安定を保とうとしている。

 

いわゆる、「大人こども」だ。
(見た目は大人、心は子供・・・という意味)

 

病院にいると、色んな人がいるな・・・と思う。

その中でも「大人こども」は多い。

医師や看護師の中にもいる。
自分の思い通りに行かない時に、あきらかに不機嫌になる人は「大人こども」である。

表在化していないだけで、誰の心のなかにも「大人こども」はいるのかもしれない。

 

「私の話を聞いて欲しい」
「私にかまって欲しい」
「私を認めて欲しい」

誰にでもある欲求で、社会生活の中で上手にバランスを取っている。

誰かが誰かに話し、誰かが誰かの話しを聞いてくれる。

 

しかし、社会的な繋がりの薄い人はその相手がいない。

話をしたり、話を聞いたりする事は必要なのだ。

 

以前にも記事に書いたが、私は部署で「雑談」を大事にしている。

「雑談」の中でスタッフは社会的な繋がりを感じ、「雑談」の中から仕事の改良点が見つかる。
一見「無駄話」に見えるが、それくらいリラックスして話せる環境は必要である。

 

昔の主婦たちは「井戸端会議」の中で「雑談」を楽しんでいたようだが、現代社会の中ではなかなかその環境は作りにくい。

「雑談」は人間の幅を広げ、社会的な知識や知恵を得られる。

 

話は大きくそれたが、冒頭で電話してきた患者さんは、50分程話して電話が切れた。
時間はかかったが、リストカットは逃れたので良しとしよう。

仕事は色んな事を教えてくれる。

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