看護師のストレス

勝手に言いたいこと

情動的ストレスは道徳的義務を打ち負かす

2020年9月30日

昔々、ある実験が行われた。

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社会学史上でも意地の悪いことで指折りの実験である。

1970年12月、プリンストン神学校の学生の一部を対象に行われた実験。
この学生たちは牧師になることを目指して学んでいた。

学生たちには、少し離れた所にある講堂に急いで行き、善きサマリア人の寓話について演説するように指示された。

若い熱心な神学生たちは、善きサマリア人の寓話の教訓をどう説明するのが一番良いか一生懸命考えながら講堂へと急いだ。

だが、実験者たちは、途中にみすぼらしい身なりの人を待たせておいた。
その人はうなだれ、目を閉じ、戸口にぐったりと腰を下ろしていた。

学生たちが横を通りかかると、咳き込み、痛ましい呻き声を上げた。

ところが、ほとんどの神学生は、救いの手を差し伸べるどころか、立ち止まって、どうしましたかと声をかけることさえしなかった。

講堂へ急ぐ必要から生み出された情動的ストレスが、苦しんでいる見知らぬ人を助ける道徳的義務を打ち負かしてしまったのだ。

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私たちは、ストレスがかかると他人に構っていられなくなる。

そう考えると、医療の世界はこのストレスコントロールが非常に大きな意味を持つ。

ストレスが大きい職場は患者に優しくできない。
つまり、サービスの質が悪い。

過去に何度も書いているが、

管理者がスタッフを怒り散らかしたり、イヤミばかり言う「お局」がいたり、機嫌の悪い医者が仕切っているような組織では、絶対に良い医療は提供できない。

みんなサイコー!
アリガトー!

という文化が無いと職場は楽しくならないし、優しさにつながらない。

ついでに言うと、女性の世界なら「カワイー」というセリフも効果的である(知らんけど)

私たちは心身ともに健康でなければ、質の高い医療は提供できない。
早く寝て、体調を整え、ストレスを減らして生きることは、仕事の質に直結する。

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