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承認と他者

人間は1人では生きていけない。

 

昔、どこかの国で「赤ん坊」を使った実験が行われたらしい。

 

生まれたばかりの赤ちゃんを2グループに分け、1つのグループには、赤ちゃんに「何も話しかけず」「ミルク」だけを与えた。

 

もう一方のグループには「声をかけながら」「ミルク」を与えた。

 

 

その結果。。。

 

 

「話しかけず、ミルクだけ与えた」赤ちゃんは全て死んでしまったそうだ。

 

 

最近読んだ本に、「承認」と「他者」のことが書いてあった。

 

たとえ食べるものがあっても、人間は、他者がいなければ生きていけない。
一人のままでは、自己が自己であるという意識を持ち続けることができない。

他者がいて、自分を認めてくれる。
あるいは、否定する。

その関係性がないと、人間は、生物としては生きていけるかもしれないが、それはもはや人間らしい人間ではない。

 

 

自分が「自分らしく生きている」、「自己充実している」という確信、つまり「自己意識」を保つためには、どうしてもほかの人間、他者が必要なのだ。

それなのに、いや、だからこそ、自己意識は、他者を支配しようとする。
自己意識は、その満足を他の自己意識においてのみ達成するのである。

 

「出世したい」、「有名になりたい」、「成功したい」、あるいは「仕事にやりがいが見いだせない」、「妻や夫に愛されない」、「子育てが終わって自分の人生になんの意味も見いだせない」など・・・

 

人は、短い人生の間に不毛な欲望、持って行き場のない不満足感に、責めさいなまれる。

なぜか。

突き詰めれば、他者に愛されたいから。

 

「愛」とまでは言わないまでも、自分の存在を認められたい、承認されたいから。

 

「承認」は仕事と密に関連している。
今も昔もこの事は変わらない。

 

「嫌な職場で働いている」と思っている人も、少し冷静に考えれば、
「自分にとって大事な職場である」と気付けるかもしれない。

 

今日からまた1週間が始まる。
仕事を楽しもう!

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この記事を書いた人

【めで師長】
ある総合病院で看護師長をやっています。
看護師経験は20年以上で、精神科・ICU・内科病棟の経験があります。

Twitterで書ききれない内容をブログの中で好き勝手書いています。
このブログが誰かのお役に立てれば幸いです。

※ブログの更新は不定期です。

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