師長という立場がら、『他人の文章』を読む機会が多い。
普段から本を読むようにしているので、すぐに「良い文章」か「悪い文章」か見分けがつくようになってきた。
ただ、以前も書いたように「読む」ことと「書く」事は違う。
自分のブログも読み返して「ひどい文章だなぁ~」と思うこともあるが、これを「良い文章」に変えられるか・・・・と言われると別の話。
こうして文章を書くことを積み上げて、少しずつ上達するしかない。
今日は、他人の文章を読む時に気をつけている事を書く。
何かの本に書かれていて、それを実践しているのだが、
文章は「3回読む」ようにしている。(レポート類は必ず紙に印刷する)
1回目は「内容に注意を向ける」(良い内容か、伝わるか・・・など)
2回目は「誤字に注意を向ける」(1回目で気づいた時は印をつけておく)
3回目は「数字に注意を向ける」(本当にこの数字は正しいのか?)
場所を変えて読むと更に良いらしい。
他の部署の師長や主任から「ファーストレベル」や「セカンドレベル」のレポートを読んでほしいと依頼されることがある。
「なぜ私が・・・」(はなから看護部長に出せばいいじゃない)と思うのだが、なぜか口コミで「メデ師長にまずは出しておけば、部長の修正が少ない」という情報が蔓延してしまい、後輩師長たちが持ってくるようになった・・・
確かに私はレポートに関しては遠慮なく言う。
「この辺、適当に書いていますよね?」
「これじゃ、伝わりませんよ」
という辛辣な言葉も言う。
しかし、必ずフォローはする。
その人の「考え」を引き出すように時間をとる。
「ここはどう考えていますか?」
「なぜこう考えたのですか?」
「何かそういう経験をしたのですか?」
などを質問し、その人しか表現できない言語を引き出す。
適当に書いた部分は表現ができない。
1時間以上話すこともある。
はじめにスマホで録音を勧めることもある。
(その時の言葉はすぐに忘れてしまうから・・・私が忘れるという理由もある)
面倒だと思う時もあるが、私自身の勉強にもなっている。
こうして『ブログのネタ』にもなっているので良しとする。
とにかく、3回読んでみると良い。
気づきが広がり、視野が広がるのを感じるはずである。