朝から下品なタイトルで申し訳ない。
100歳の女性(認知症患者)がリハビリスタッフに「あの世に連れて行くぞ」と言った。
なんとも気の利いた『暴言』である。
これくらい言えないと100歳まで生きていけない・・・という事を証明するようなセリフである。
また、100歳という年齢が深みを出す。
「私が死ぬ時にあんたも一緒に連れて行くよ」くらいの勢いを感じる。
同じ言葉を、街で歩いている男性が言ったら「脅し」である。
警察を呼ばれるかもしれない。
しかし、病院の中で100歳の女性が言ったら「脅し」にならない。
「何を言うか」ではなく、「誰が言うか」はどの場面でも重要である。
私はこのセリフを聞いた時、彼女の強さを感じた。
家族によれば、「気が強い」という情報があったが、これくらい突き抜けているのは気持ちいい。
それくらいシッカリと自分の信念を持っているという事であろう。
若い頃はきっと色んな人から恨まれていたに違いない。
看護師の世界にも色んな人がいる。
Twitter上ではメンタル的に落ち込んでいる人のTweetをよく目にするが、この100歳の女性くらいの『鋼(ハガネ)メンタル』を参考にしてもらうと良い。
わざわざ暴言を吐く必要はないが、何と言われようが「私は私の考えがある」という強い信念は持っておいてほしい。
「他人から傷つけられる言葉を言われたから生きていけない」ではなく、「他人から何と言われようが、私は自分の正しいと思ったことを突き通す」くらいの気持ちが欲しい。
「やられたらやり返す」は子供じみているが、「気にせず突き進む」はカッコいい。
100歳の女性は先日転院したので、もう会えないかもしれないが、思い出だけここに記しておく。