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バタフライ効果を意識せよ

師長ブログ

「バタフライ・エフェクト(バタフライ効果)」という言葉を効いたことがあるだろうか?

Wikipediaによれば

バタフライ効果(バタフライこうか、英: butterfly effect)は、力学系の状態にわずかな変化を与えると、そのわずかな変化が無かった場合とは、その後の系の状態が大きく異なってしまうという現象。カオス理論で扱うカオス運動の予測困難性、初期値鋭敏性を意味する標語的、寓意的な表現である

と、よくわからない説明がされている。

 

ほんの些細な出来事でも、やがて大きな変化につながるかもしれない」という、予測困難性を表す言葉として用いられる。

 

 

ブラジルの蝶の羽ばたきがテキサスに竜巻を起こす」という表現をされることもある。

『蝶の羽ばたき』一つで、地球の反対側に嵐が起こる可能性があるかもしれない・・ということだ。

 

 

私たち看護師は病院で働いている人が多いと思うが、病院で働いているとこれは実感する。

 

●朝9時に検査予定だった人が多量に便を排泄し、その結果、病衣まで汚染した。
交換に15分を要して、搬入が9:20になった・・・20分の遅れは、その後に検査を行う人全員に影響した。

そのせいで、検査を受けた患者さんは帰るのが遅くなり、バスを1本遅らせなければならなくなった。夕食を作る予定だったが、今日は弁当を買って済ませることにした。
お金を余計に使って、不健康な食事になってしまった。

 

●ある看護師が患者の声かけに対して、ぞんざいな態度を取った。
その結果、患者は激昂し、家族まで呼ばれてクレーム対処に多くの時間を要した。
師長はクレーム処理に時間を取られ、会議に出席することができなかった。
その会議の決定事項は後日また再検討する事となった。決定事項が1ヶ月先送りにされた。

 

など、たった一つの行動が、その後の展開を大きく変える事がある。

普段から「何気ない行動」を馬鹿にしてはいけない。
一つ一つは未来に繋がっているのだ。

 

私たちは一つ一つの行動を「選択」している。
歩く時も「右足から歩き始めるか、左足から歩き始めるか」無意識かもしれないが『選択』している。

 

一つ一つの行動に注意を向けて、丁寧に行えば、展開は変わってくるかもしれない。

要するに、「選択ミス」を少なくすれば、その後に起こる展開に良い影響を与えることが出来る。

 

総じて言えば、一つ一つを安全に丁寧にやれば、そんなに大きな問題は起こらないのだ。

 

先程の事例でも、少し早めに準備したり、排泄が予測される場合はディスポ(使い捨て)のシーツを敷いておくなどの対策を行っておけば、検査に遅れることはない。

患者さんの対応を丁寧に行っておけば、時間は短縮できたはずである。

 

私たちの一つ一つの行動は誰かに影響するかもしれないのだ。
今日も一つ一つ集中して、丁寧に過ごすようにしよう。

 

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この記事を書いた人

【めで師長】
ある総合病院で看護師長をやっています。
看護師経験は20年以上で、精神科・ICU・内科病棟の経験があります。

Twitterで書ききれない内容をブログの中で好き勝手書いています。
このブログが誰かのお役に立てれば幸いです。

※ブログの更新は不定期です。

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