昔から「女性はよく喋る」とか「無駄話が多い」と言われる。
周囲を見渡すと、たしかに「よく喋る」人は男性に比べて多い気がする。
男性でも「よく喋る」人はいるから、「男が」とか「女が」というわけではないだろうが、一般的なイメージとして「女の方がよく喋る」と考えられているのではないだろうか。
「よく喋る」イコール「コミュニケーション力が高い」と思っていないだろうか?
私は「よく喋る人は多くの人とコミュニケーションが取れている」と思っていた。
中野 信子氏(認知神経科学者、評論家)は、
『コミュニケーションとは、国語力であり言語の運用能力である』と述べている。
適切な言語を迅速に選び、人の心を動かすのは、人柄ではなく言語の運用能力である。
そして、その能力は読書は勉強で身につけられ、年を取っても衰えることはないそうだ。
確かに、「よく喋る(話が長い)けど、何を言っているのかわからない」「この人と話していても面白くない」という人はたくさんいる。
言葉は悪いが、私自身が「頭が悪い」と思っている人は、こういう傾向にある気がする。
その人と話していても、掴みどころがないというか、何が言いたいのかわからないというか・・・
要するに内容が無いのである。
(『内容が無いよう』・・・というダジャレが頭に浮かんだ事は秘密である)
ここには、いわゆる「国語力」が無いからであろう。
国語力のある人は、たわいない会話で相手を笑わせたり、その場の空気を和ませたり、説得力を持っていたりする。
幼い頃から親に「読書をしなさい」と言われてきたが、これは国語力を高める訓練になっていたのではないだろうか。
本をたくさん読む人が発する言葉は面白いし、為になる。
勉強している人との会話はやはり『面白い』のだ。
「この人と話してみたい」と思われるには、勉強して国語力を高めると良い。
これからの時代に活躍できる人はこういう人なのだろう。
国語力を高めるとモテモテになるはずである。