先日、「ワーキングメモリ」について書いた。
人間の記憶できる量は7つ・・・という話である。
今日は一つの動画を見てほしい。
バスケットのパスを行っている動画なのだが、
何回パスが行われたか、目で追えるだろうか?
何回パスをしている?
白い服のチームと
黒い服のチームがバスケットボールのパスを行う。
何回ずつパスを行っているだろうか?
動画は1分20秒程度ある。
この動画を見たことのある人も多いかもしれない。
答えは動画の中に流れるので、ここでは書かないが、
この中に登場するゴリラに気づいただろうか?
『パスの数を数える事』に集中すると、ゴリラが目に入ってこない。
後から動画を確認して、「えっ?ゴリラなんていた?」となる人も多い。
実はこれ、ワーキングメモリの実験なのだ。
人間の脳が情報を処理する量には限界がある。
ゴリラに気を取られると、バスケットボールのパスの数は数えられない。
パスに気を取られるとゴリラの存在を見落とす。
私たちは見えているようで見えていない事もある。
看護師はマルチタスクが求められる職業であるが、見落としは必ず出てくる。
アホな管理者(師長)ほど「気が緩んでいる」という言葉を使う。
気が緩んでいても安全に業務ができる仕組みを作らなければならないのに、それを個人の要因として片付けようとする。
自分たちの限界を知っておく事は非常に大事なことだ。