皆さんはテレビドラマを見たりするだろうか?
最近は「ドラマの内容」よりも「俳優さんの演技力」に目が行くようになってきた。
おかげで内容を素直に楽しめない自分がいる。
私は「医療系」のドラマは見ない。
なので、少し前に流行った『コウノドリ』も『コードブルー』も見ていない。
「好き」とか「嫌い」とか特に考えていないが、食指が動かない。
素直に言えば、『嫌い』なのだろう。
昔に見た医療ドラマに幻滅したトラウマのようなものがある。
ドラマの映像で、挿管している患者さんが「ありがとう」と喋った。
一気に興ざめした。
挿管中に声が出たら計画外抜管である。
ドラマの場面に対して「あげ足」を取ろうとしてしまう嫌な自分が出てくる。
性格が悪い。
医療系のドラマは視聴者から「カッコよさ」や「感動」を求められているように思う。
なので、制作側も「感動」を呼ぶようなストーリー作りを行う。
「大切な人が助かる奇跡」は視聴者に希望をもたせる。
個人的にはこの描写をシニカルに見てしまう。
実際の医療現場では「奇跡」なんてホトンド無い。
そして、血だらけ、便だらけでキレイなものではない。
ニオイもかなりきつい場合が多い。
奇跡的に回復する人は時々いるが、何らかの後遺症が残る人も多い。
感染症を繰り返して亡くなっていった人を数多く見てきた。
突然目の前で大動脈が破裂してそのまま亡くなった人だっている。
20代でインフルエンザ脳炎で亡くなった人もいた。
10歳の子供が溺水で運ばれてきて亡くなった。
3歳の子が虐待で運ばれてきて、そのまま亡くなった子だっている。
高校生が通学中にバイク事故で、ICU内でCPAになって亡くなった症例も経験した事がある。
彼は1時間前まで普通に話していた。
数多くの経験が私の中でトラウマとしてある。
医療ドラマに対して恨みは無いが、どこか安っぽさを感じてしまう。
人の命をストーリーでコントロールしようとしている感じが嫌なのかもしれない。
イケメン俳優を医師に持ってきている部分も気に入らない。
視聴率を取らないといけないので、仕方ないのだろうが・・・
悪いが、医者のイケメンは少ない。
忙しい医者ほど、髪ボサボサ、ヒゲボーボーである。
現実と大きくかけ離れすぎているドラマが嫌いなのだろう。
先日、「レッドアイ」という亀梨和也さん主演のドラマを見た。
レッドアイは警察の話なのだが、警察官もこのドラマを見て「ありえない」と思うのだろうな・・・と感じた次第である。
警察官から見たら「ありえない設定」なのだろうが、私は警察官ではないので、ワクワクして見ることができた。
どちらも「ありえない設定」なのに、なぜ医療系がダメなのだろう・・・?
医療者の方の中には私のように思う人もいるのだろうか?
まぁ、見なければ問題ないのだが・・・
どうでも良い話で申し訳ない。