大昔、ある国の王様が世界を変えることを夢見ていた。
歳を重ねて賢くなり、王様は世界が変わらないことに気づいた。
そこで、目指すものをもう少し近いものにして、自分の国からはじめることにした。
しかし、自分の国も変わらなかった。
老年期になり、王様の願いは悲痛な思いに変わった。
自分の国も変えれないなら、せめて自分の近くにいる家族を変えることにした。
だが、悲しいことに、これすらままならなかった。
そして、死の床についた時、気づいた。
変えなければならないのは、自分自身だった事を。
自分が変われば家族も変わっただろう。
そして、家族に励まされ支えられることで、国を良くすることもできただろうし、やがて世界を変えることすらできたかもしれない。
自分の周囲を変えたいと考えているなら、自分自身を変えることから始めなければ変わらないという教訓である。
私たちはつい「自分以外のせい」にしてしまう傾向にある。
- 体調が悪いのは天気が悪いから。(寒いから、暑いから)
- 私の機嫌が悪いのは、あの人から無視されたから
- 旦那がもっと給料を稼いでくれれば、私はこんな思いをして働かなくていいのに
- 子供が言うことを聞いてくれたら、私にも時間ができるのに
- 今日はあの人と同じ勤務だから仕事が終わらない
など。
変えられるのは『自分の行動や考え方』だけなハズなのに、周囲の環境や人のせいにしてしまっていないだろうか?
私たち人間は世界を自分のパラダイムで見ている。
周囲のせいにしているだけでは何も変わらない。
当たり前のことであるが、大切な事である。
そこを変えられる人は、どんなに辛い時期でも、前向きに取り組んで乗り越えられる。
レジリエンス力の高い人は、自分の考え方や行動を変える力がある。
さぁ、一つで良いので自分の行動を変えてみよう。
今日よりきっと、明日は良くなるハズだ。