管理者(師長)へ向けて 仕事のこと(医療・看護)

何でも看護師のせい

医療界にいると、「医師の尻拭い」を看護師の責任にされる場面が多くある。

 

医師が処方を忘れた → 指摘しなかった看護師が悪い

医師が次回の外来受診オーダーをしなかった → なぜ担当看護師が確認しなかったのか

医師が間違えた薬を処方した → 看護師が「なぜこの薬が必要なのか」確認しなかった

 

など・・・

 

言い出すと枚挙にいとまがない。

 

 

先日、外来から突然電話があり、

「メデ師長の病棟に入院していた○○さん、肝臓内科で入院して、退院していましたよね?」

「入院時に心臓血管外科と内分泌を併診していたのですが、退院時に主治医から、併診している先生に連絡が入っていなかったみたいで・・・」

「病棟看護師の確認どうなってます?」

という連絡だった。

 

口調から、まるで「病棟の看護師が悪い」という雰囲気が丸出しだったので、「主治医はなんと言っています?」と返した。

 

驚くことに、主治医は「あの患者さんとトラブったので関わりたくない」と言ったとのことである。

 

 

全然関係なくないかい?

 

「トラブった事と、他の科の医者に連絡を入れなかった事は話が違いますよね・・・?」と返したが、「そうなんですが・・・」と外来看護師もゴニョゴニョ言いながら歯切れの悪い回答。

 

医師の問題をこちらに電話してもらっても困る。

「それって看護師の問題なんですか?」と返したが、「看護師も確認してもらうと助かる・・・」的な返事で歯切れの悪い返事だった。

 

「医師がやるべき仕事をやらなかった」事をなぜ「看護師の責任」にしたがるのか?

そもそも、「人の頭」で管理できないなら、システムで拾えるように改善すべきではないのか?

 

看護師もヒマでは無い。
毎日同じ患者さんを担当して見ているわけではない。

日勤で担当する患者と夜勤で担当する患者は違うのだ。

 

「医者は忙しい」などと言うアホな人間もいるが、看護師も十分に忙しい。

「忙しい」は単なる「いいわけ」であり、「改善するつもりはありませんよ」と言いたいだけなのだ。

 

人が何かを行えば『問題』は絶対に起こる。

 

起こった問題を、次につなげるために「どうやるか」を考えるべきであり、簡易的に「看護師のせいにする」のはやめて頂きたい。

 

病棟内でとりあえず「対策」を話し合ってみたが、そもそもシステムでキャッチできれば、安全で楽に管理できるはずなのである。

何でも看護師のせいにしているうちは、次の改善はない。
同じ問題が定期的に起こるだけである。

  • この記事を書いた人

mede

【めで師長】 ある総合病院で看護師長をやっています。 看護師経験は20年以上で、精神科・ICU・内科病棟の経験があります。 Twitterで書ききれない内容をブログの中で好き勝手書いています。 このブログが誰かのお役に立てれば幸いです。 ※ブログの更新は不定期です。

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