先日、「この人がいなければ・・・」という記事を書いた。
ちょうど良いタイミングで、私の部署で問題が発生した。
以前から感情の起伏のあるスタッフ(看護補助者)が、ゴミ箱に捨ててあったものに対してキレた。
そんなにキレる内容でも無かったのだが、気に入らなかったのだろう。
「誰ですか!こんなところに、こんなもの捨てて!」と相棒の看護補助者に対してキレたそうだ。
彼女(Aさんとする)は年に数回このような行動が見られる。
普段は大丈夫なのだが、情緒不安定になる時がある。
もちろん、周囲のスタッフはこのことを知っているので、「また怒ってる」程度にしか捉えていない。
しばらくすると治まるし、翌日には普通になっている。
これはこれで「ウマくいっている」のだ。
しかし今回は面倒な事になった。
副看護部長がこのことを聞きつけて、「本人に注意してほしい」と言ってきた。
私は現場を見たわけではないので「次見かけたら、本人と話します」と返したのだが、副看護部長は少し不満そうであった。
このようなケースはあとを絶たない。
本人に注意したところで、たいした改善は見られず、逆効果になる場合もある。
下手したら「師長から嫌われている」とも捉えかねない。
感情的に不安定な人は、他人からの指摘に対して、想像以上に弱い。
もちろん、『言い方』次第であろうが、個人的には積極的に注意しようとは考えていない。
変わらないものは変わらないのだ。
その状態を理解して、上手に付き合うしかない。
医療者ならわかるだろうが、糖尿病は治らない病気と言われている。
「糖尿病を治してくれ」と言われても「付き合っていくしかない」と答えるしかない。
こちらが行動を変えるしかないのだ。
「こっちが我慢しなといけないなんて不公平だ」と思う人もいるだろうが、そもそも人間社会で『公平』とか『平等』とか幻想である。
チームで働くというのは、サポートし合うということだ。
嫌な思いをする場合もあるかもしれないが、これも仕事の一つ。
自分の態度を変えて、上手に相手をコントロールすれば良い。
前回と同じような内容になるが、結局自分の行動を変えないと状況は変わらないということだ。