「看護師の世界は人間関係が悪い」という意見を散見する。
私が今所属している部門(病棟)の人間関係は良好であると思っている。
師長の「勘違い」で、私だけが「良い」と思っているのではないか・・・と思われる方も多いと思うが、他の部署の人からも良く言われるので、ここは勘違いしていないと自信を持っている。
だが、周囲の病棟は「こんな事があった」と「人間関係が悪い」事の情報のネタは尽きない。
よく聞くと、「お局」や「師長」が悪いように思うのだが。。。(若い人は比較的良いように思う)全体的に「悪い」と言われている部署もある。
人間関係が悪い部署で働くスタッフたちは、常日頃から様々な「不安」を抱えながら仕事をしている。
2013年にインドの国立生命科学研究センターが行った研究によると、常に何らの「不安」を感じている人には脳の海馬が小さくなる現象が認められたそうだ。
海馬は大脳辺縁系の一部で、新しい記憶や学習能力などに関わる器官である。
また、心理学の世界では、「ポジティブな感情よりもネガティブの感情のほうが強度が強い」と言われており、不安なコメントの悪影響を一つ打ち消すために、ポジティブなコメント(「君の意見は素晴らしい!」「大賛成だ」など)を6つもぶつけなければならないそうだ。
ネガティブな感情は私たちの心をかき乱す劇薬である。
このように、ネガティブな「言葉」は生産性を低下させる。
記憶力を低下させ、事故を起こす可能性を上げる。
コミュニケーションを悪くさせ、ミスマッチを起こす。
師長の仕事は「生産性を高めること」である。
となると、ネガティブを極力無くさなければならない。
普段からポジティブな言語を意識し、活用していかなければならない。
「なぜできなかったの?」ではなく、「どうしたらできるだろう?」と声をかけ、普段から「良い意見だね」「完璧」「素晴らしい」などのポジティブ言語を使用していくべきである。
ポジティブで生産性が急激に良くなることはないかもしれないが、ネガティブで急激に悪くなることはある。
何でもそうだが、悪くなる時は早い。
今日もポジティブ言語を発信して、スタッフを元気づけよう☆