先日、「別の部署で上手くいかなかったスタッフを1名受け入れて欲しい」と人事担当の副看護部長から依頼された。
彼女は3年目の看護師で、前の部署で1年目~2年目まで頑張っていたのだが、メンタル不調をきたし、しばらく休職していたそうだ。
最近では「よくある話」であり、私はメンタル不調のスタッフに対しては興味がある。
「興味がある」という書き方をすると、失礼かもしれないが、メンタル不調をきたす看護師は全体的に「繊細な」人が多い。
「真面目すぎる人」
「周囲に気を遣いすぎる人」
「理想と現実に差がある人」
などである。
私はこの「繊細さ」は看護師にとって武器だと思っている。
こういう人たちは「他人が気づけない点」に気づく事ができる。
看護師は人のケアを行う職業である。
患者さえ気づいていない点に気づける力が必要になる場合もある。
話が少し脱線するが、「霊感のある看護師」は患者が亡くなるタイミングを予測できるらしい。
(ICUで働いている時に、霊が見えるスタッフがいて、かなり正確に死亡するタイミングを当てていた)
私には備わっていない力を持っている人はとても興味深い。
今日はそういう話をしたかったのではない(前置きが長くなってしまった・・・)
そのメンタル不調をきたした彼女(Aさん)と「ノートの書き方」についての話になった。
Aさんは1項目ごとにノートを作成し、きちんとまとめていないとイヤなようだ。
私は1冊のノートやメモに何でも書くタイプである。
勉強の内容を書いたり、読んだ本の感想、今日の出来事、買いたい物、ブログのネタなど、全てを1冊のノート(メモ)に書く。
このような話をしていると、「内容がわからなくならないですか?」と聞かれた。
私も昔は「わからなくなるのではないか」と心配して、ノートを分けていた。
算数
国語
理科
社会
・・・学生の頃は1冊ずつ分ける。
社会人になって、
循環器
消化器
内分泌
CT
など・・・分けてやっていた時期もあったが、上手くいかなかった。
後半が空白なノートばかり溜まって、結局1冊も使い切れなかった。
そこで切り替えたのが「1冊法」(勝手に名付けた)
何かの本で読んだのだが、脳は「中途半端」な部分を埋めようとするらしい。
途中まで読んでいる本は最後まで読みたくなるし、スペースが空いていれば埋めたくなるそうだ。
それ以来、本は5~6冊併用して読むようになった。
はじめはストーリーがわからなくなるのではないかと心配したが、全くそのような事は無かった。
言われてみれば、テレビで流れているアニメも「また来週~」となる。
次の週になれば「ああ、こんな話だったな・・・」と思い出す。
ドラマだってそうだ。
1週間空いたところで、面白さが半減するわけではない。
中途半端な状態で終わらせておくのは効率が良いらしい。
別にノートのとり方は人それぞれなので良いのだが、「中途半端」を活かすと脳の疲労が少なく、効率よく学習できる。
また、1冊のノートに色んなことを書くと、その情報同士がつながる時がある。
私のブログもこのノートのおかげで、色んな事柄を仕事(看護)につなげて考えられている。
無駄なことは何一つない。
一度やってみて欲しい。