師長ブログ

管理者(師長)へ向けて 知っておくと便利な知識 仕事のこと(医療・看護)

ポジティブ・ハロー効果を活用せよ

 

過去に「身だしなみ」について記事を書いた。
身だしなみ」については、賛否両論あるだろう。

見た目だけで判断してもらっては困る・・・

 

という言葉からも伺えるが、「服装くらい自由にさせてくれ」と思う人もいるだろう。

 

 

先日、ある介護タクシーのスタッフが病棟に退院患者さんを迎えに来た。

その介護タクシーのスタッフの風貌に思わず吹き出してしまった。

  • 髪型は両サイドを刈り上げたモヒカンスタイル
  • シャツは「赤」のポロシャツ(会社の制服かもしれないが・・・)
  • ダボダボのズボン
  • 靴の踵は踏んでいる

 

そんな風貌の「兄ちゃん」がテレテレあるきながらストレッチャーを押してやってきた。

スタッフステーションに挨拶でもしてくれれば良いのだが、病棟に来て、じっと立っていた。
(正確にはボーッと立っていた)

 

 

介護タクシーのスタッフなのか、ちょっと変わった家族なのか・・・・迷ったほどである。

思わず周囲のスタッフに「あの人、だれ?」と聞いてしまった。

直接話すと「普通に」会話ができたので安心したが、家族もきっと驚かれたことであろう。

 

申し訳ないが、風貌から「信用できない人」と思った。

 

ハロー効果という言葉を聞いたことがあるだろうか?
なにか一つの事が優れていると、他のことも優れていると思われる効果である。

逆に、一つのことが悪いと、他のことも悪いと感じてしまう。

 

清純派アイドルが、私生活もおしとやか・・・と思い込むのと同じである。

 

  • 容姿が優れていて、身だしなみを整えている方が仕事ができると思われる
  • 明るいあいさつを毎朝しているスタッフを「何事も積極的に取り組んでいるまじめなスタッフ」と評価する
  • 家族に有名人がいる人に対して、その人も有名人と同じような才能を持っていると思う

一事が万事」という言葉も昔からある。

 

 

  • 白衣の汚れなく
  • 靴もきれいで
  • ボタンもキチンと止めている
  • 挨拶は笑顔で自分から行う
  • 髪の色は明るすぎず、キチンとまとめてある

たったこれだけでイメージは爆上がりである。

世間の看護師というイメージに合わせた格好をするだけで信用される。
いわゆるこれが、ポジティブハロー効果である。

活かすしかない。

  • この記事を書いた人

mede

【めで師長】 ある総合病院で看護師長をやっています。 看護師経験は20年以上で、精神科・ICU・内科病棟の経験があります。 Twitterで書ききれない内容をブログの中で好き勝手書いています。 このブログが誰かのお役に立てれば幸いです。 ※ブログの更新は不定期です。

オススメ記事

mede 1

看護師の勉強は少しずつ取り組むと良い 先日、とても面白い本を買った。 ホスピタリストのための内科診療フローチャート という本である。 なんと価格は8,800円 ほぼ「一目惚れ」のような感じで買ってしま ...

看護師の勤務表の作り方 2

【めで流】看護師の勤務表の作り方 先日、勤務表についてTweetしたら、反響が大きかったので、今日は記事にしてみる。 ほとんどの看護師が勤務表に満足していない 皆さんは所属長(師長)が作成する勤務表に ...

看護師おすすめ本 3

看護師におすすめする勉強本 先に言っておくが、今回選んでいる本は私の『主観』が入っている本ばかりである。 客観性はあまり考えていない。 また、出版社からお金をもらっているわけではない事を先に書いておく ...

師長ブログ 4

看護師長は「言葉」を知っておかなければならない   皆さんは手元に『強みワード』を持っているだろうか? 特に管理者(師長や主任)の方には『言葉』を持つことをおすすめする。   突然 ...

-管理者(師長)へ向けて, 知っておくと便利な知識, 仕事のこと(医療・看護)