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「理由」を話す

看護師ブログめでろぐ

カチッサー効果という言葉を聞いたことがあるだろうか?

 

ハーバード大学の心理学者「エレン・ランガー」が1970年代に行った実験である。
どうでも良いが、1970年代は私が生まれた年代である。

 

コピー機に並んだとき、「理由」を言うだけで順番を譲ってもらえる率が上がった・・という効果が証明された実験である。

「すみません、5枚だけ先にコピーをとらせてもらえませんか?急いでいるので・・・」

「すみません、何枚かコピーを取りたいので、先に取らせてもらえませんか?」

 

「~ので」というセリフを入れるだけで譲ってもらう可能性がグンと上がったそうだ。

 

理由は何でも良い。
理由があるだけで、「安心」するそうだ。

 

理由が明確になっているだけで、私たちの気持ちは落ち着く。
逆に理由がないとイライラさせられる。

 

車を運転しているときに渋滞に巻き込まれたとする。
なぜ渋滞しているのか・・・(事故が発生したので、工事中なので・・など)
理由が明確になっているだけでイライラのボルテージは下がる。

 

 

スタッフに何かを伝えるとき、「○○なので」と理由を話すべきである。

管理者は、「理由を告げなければスタッフのモチベーションは低下する」と考えておくべきだ。

  • 今日は入退院が多いので忙しくなると思う
  • コロナ感染の患者さんが増えているので大変になるだろう
  • スタッフが1名体調不良で休んだので、今日は受け持ちが多い

など。

「○○なので」という説明を行うだけで心理的に安定する。

 

 

もし、なにかの期限を守れなかったとき、「そこまで手が回らなかったので、間に合いませんでした」と理由になっていない言葉でも良い。

「~ので」が入れば多くの場合は受け入れてもらえる。

 

理由(理由っぽい言葉)を普段から使っておこう。

それだけで、周囲をイライラさせず、パフォーマンスを上げられるかもしれない。

 

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この記事を書いた人

【めで師長】
ある総合病院で看護師長をやっています。
看護師経験は20年以上で、精神科・ICU・内科病棟の経験があります。

Twitterで書ききれない内容をブログの中で好き勝手書いています。
このブログが誰かのお役に立てれば幸いです。

※ブログの更新は不定期です。

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