差し入れ

管理者(師長)へ向けて 仕事のこと(医療・看護)

患者さん家族からの差し入れ

病院で働いていると、入院患者さんの家族から「差し入れ」を頂くことがある。

基本的に「贈り物」はお断りしている。

 

持ってこないよう、「お断り」の貼り紙も掲示している。

それでも持ってこられる方もいる。

 

 

基本的には「お断り」である。

しかし、私は「気持ち」として受け取ることにしている。
賛否両論あると思うが、私は「人の気持ち」として喜んで受け取るべきだと思っている。

 

わざわざ時間をかけてお店まで行き、お金を使って購入し、重い荷物を病棟まで届けてくれたのだ。

それを無下に断るのはその人の「想い」を受け取らないということになる。

 

もし自分だったら、受け取る人には喜んでもらいたい。

なので、「本当は受け取ってはいけないのですが・・・」と前置きをおきながら有り難く頂いている。
行為に感謝しながら受け取る。

 

 

以前の師長(随分昔の話であるが)、患者さん家族から頂いたものを郵送で「送り返していた」そうだ。

送り返された人はどう思うだろうか?

 

時間やお金を使って持っていったのに、報われない気持ちにならないだろうか。
私だったら悲しい気持ちになる。

 

確かに「受け取ってはいけない」という「病院のルール」はある。

ルールは人間が決めた「ものさし」である。

ルールが『正義』で、ルール破りが『悪』なのかもしれない。
しかし、ルールは変えられるハズである。

 

「気持ちを理解する」というのは難しいが、「自分だったら」と重ね合わせて考えてみると、自分なりの答えが出るはずである。

 

皆さんの部署はどうだろう。
私は、患者さんからの『差し入れ』は看護師のお腹も心も満たすものだと思っている。

感謝しながら頂きたい。

 

  • この記事を書いた人

mede

【めで師長】 ある総合病院で看護師長をやっています。 看護師経験は20年以上で、精神科・ICU・内科病棟の経験があります。 Twitterで書ききれない内容をブログの中で好き勝手書いています。 このブログが誰かのお役に立てれば幸いです。 ※ブログの更新は不定期です。

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