エキスパートナース2021年7月号に「ナースの共感疲労」という特集が組まれてあった。
その中に「セルフ・コンパッション」という概念が出てきた。
『セルフ・コンパッション』という言葉・・・
皆さんは聞いたことがあるだろうか?
私は初耳だった。
自分への慈しみ(いつくしみ)、または自分への思いやり・・・という意味らしい。
失敗をおかしてしまった時、「自分はなんてバカなんだ」と自分を責めるのは「セルフ・コンパッション」が低い。
「誰でも失敗はおかすものだ」と自分に優しくするのは「セルフ・コンパッション」が高いということである。
簡単に言えば、「ポジティブ思考」か「ネガティブ思考」かということであろう。
このコントロールが大切であり、これを高めるのに「マインドフルネス(瞑想)」が良いとされる。
マインドフルネス・・・目をつむって、足を組んで・・・というイメージがあるが、「今」に注意を向けて「受け入れる」ということが大切であり、自分自身の身体の動きや呼吸を意識することで気持ちを落ち着かせることができるものである。
私はジッとするのが嫌いなので、マインドフルネスの方法はあまり好きでは無いのだが、ノートに『自分の考え』を書いて自分自身を見つめ直す作業をやりながら気持ちをコントロールしている。
エキスパートナースの特集では「共感」することで、自分たちがやっている事を認め合い、同時に、自分自信の心や身体に目を向けることが大切であると書かれてある。
私の愛読書『7つの習慣』で言うところの「刃を研ぐ」作業である。
自分自身を見失うとパフォーマンスが落ちる。
気づかないうちに『刃のキレ』は落ちているものである。
たまには自分自身に目を向けて、最適化できているか見直してみよう。
最後に、「共感疲労を強めてしまう言葉がけ」という文が書かれてあったので、紹介する。
管理者は特に、このような言葉を使わないよう気をつけるべきであろう。
「あなたにも問題がある」
「なぜすぐに相談しなかったのか?」
「もっとうまく回避する方法があったのではないか?」
「あなたの対応は適切ではなかった」
「こういうことに気をつけておけば防げた」
「誰もが経験していることだ」
「だんだんうまくかかわれるようになる」
悪気がなくても、言われた相手は自己批判を強める場合もある。
慎重に発言したい。