「○○先生がそう仰るなら・・・」
「専門家に任せていれば大丈夫・・・」
私たちは『選択』を迫られた時、このように考える。
もちろん、疑う人も一定数いるが、大多数の人はその道に詳しい人(詳しいと思われる人)の意見を選ぶ。
ステレオタイプの選択・・・という言い方をするそうだが、
「より早い方」「より楽な方」を脳は選択するそうだ。
できるだけ考えなくて良いように・・・
もしかしたら、脳は無駄なエネルギーを使うのを嫌っているのかもしれない。
日常生活の中で、私たちも経験はないだろうか?
買い物一つとってもそうだ。
「食べた事があるもの」を選ぶ傾向にないだろうか?
ブランドは「みんなが知っているもの」を選んでいないだろうか?
特に、「高価なもの」を買う時は、このような傾向が強くなる。
今回、コロナウイルスのワクチンを接種するか否かが話題になった。
子供は?
妊婦は?
母乳を与えている母親は?
未知の経験に対して、色んな不安がよぎる。
結局私たちは「専門家の意見」に頼らざるを得ない。
しかし万が一・・・万が一専門家の判断が間違っていたとしたら・・・
この判断を「自分が選んだ結果である」と言える人がどれくらいいるだろう?
多くの人は「他人のせい」にするだろう。
その標的は政府であり、専門家の先生方である。
自分の『脳』で選択したはずなのに、結果が悪ければ『他人のせい』にする。
人間の脳はそのようにできているそうだ。
結局「私は悪くない」「私の判断は間違っていない」と思いたいのである。
管理者は常に「選択」を迫られる。
経験したことのない事象にも、「正しい選択」を迫られることがある。
右?左?
どちらを選んでも必ず一定数の「否定派」は現れる。
そして失敗すれば、「管理者のせい」になる。
社会では「責任」という名前で呼ばれているものだ。
管理者も人間である。
ステレオタイプの選択をしてしまうと、自分も「人のせい」にしてしまう。
管理者が人のせいにするほど見苦しいものはない。
常に情報を集め、自分の頭でシッカリ考え、選択するクセをつけておこう。