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所要時間を決めて行動する

めでろぐ

先日、とある企業の方とマネジメントについて話す機会があった。

その中で、「看護師の業務の『適正』をどこで判断するか・・・」という話題になった。

看護師の業務は大変複雑であり、末梢ルートの確保から検査搬送、食事介助、おむつ交換まで多岐にわたる。

業務がどの程度できれば「一人前」と言えるのか・・・
どこでそれを判断するのか・・・

大変難しい問題である。

多くは一緒に働くスタッフや師長の「暗黙知」のなかで判断されることも多く、評価指標は人によって変わる。

末梢ルートの確保を5分でできる看護師もいれば、15分かかる看護師もいる。
どちらも、きちんとルートを確保できれば「できる」である。

時間のかかり具合は、看護師の技術の問題だけでなく、患者要因もある。

協力的で血管のよく見える患者の末梢ルートはスムーズにいくが、暴れたり、血管が見えにくい患者のルートは確保するのに時間がかかる。

なにを持って「できる」「できない」を判断するかはとても難しい。

目次

時間を決めること

そんな話の中で、私が実践している事が一つある。

新人が入ってきたときに、いつも話すのだが、

「タスクに時間を書きなさい」と伝えている。

過去の記事で紹介したかもしれないが、一つ一つのタスクの横に「○○分」と書く。

あわせて読みたい
プライオリティ(優先順位)をつける 新人看護師の優先順位について・・・優先順位はつけずに、時間を測定する。

・末梢ルート確保 5分
・シーツ交換 10分
・フォーレ入れ替え 10分
・記録 10分

など、「予測される時間」を横に書く。

時間内にできれば嬉しいが、はじめはホトンドできない。

しかし、これは『自分を知る』ことにもなる。

5分で末梢ルート確保を取れなければ、誰かにヘルプを出す。

『自分自身の能力を自分で知っておくこと』は、スキルの一つであると思う。

難しい問題にチャレンジするのは良いが、仕事というのは、限られた時間内に解決できなければならない。
常に「時間」がつきまとう。

私は自分の手帳のタスク欄にも「時間」を書くようにしている。

・スタッフの勤務変更 10分
・パソコン入力 7分
・研修会の申込み 10分
・勤務表の印刷 3分
・勤務表に予定の書き込み 12分

など。

時間内にできないことも多いが、コレをやるだけで効率が上がる。

一番良くないのが、「やってみないと時間なんてわからないよ」と言って、時間を決めないタイプ。
「わからなくても、とりあえず決める」という行動ができるか否かで、所要時間が大きく変わってくる。

「なるべく早く」
「できるだけ急いで」
「いつかやります」

と言っていては、いつまでもできない。

「5分で準備して」
「10分後に開始します」

「3分だけ待って下さい」

と具体的な時間を決めて行動すべきである。

今日から手帳のタスクの横には『所要時間』を書いてみよう。


限られた時間内で多くのことが出来ると気づけるはずである。

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この記事を書いた人

【めで師長】
ある総合病院で看護師長をやっています。
看護師経験は20年以上で、精神科・ICU・内科病棟の経験があります。

Twitterで書ききれない内容をブログの中で好き勝手書いています。
このブログが誰かのお役に立てれば幸いです。

※ブログの更新は不定期です。

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