師長のルーティン~朝の清掃
皆さんは普段、こまめに掃除を行っているだろうか?
私は毎朝、病棟に着いたらまず、スタッフステーションのパソコン、電話機、テーブルを拭く。
パソコンはもちろん「再起動」する。
プリンタ周囲には「印刷されたまま」の紙やシール類が落ちているので、すぐに捨てる。
毎日やっているので、変化に気づくし、ゴミも溜まりにくい。
「小さなこと」をバカにしてはいけない
ある実験で、町中にある「自転車のかご」にゴミを一つ入れておいたそうだ。
すると、翌日にはゴミでいっぱいになっていたという。
小さなゴミが、より大きなゴミを集める。
寄付金をより多く集めるには、透明なボックスに、事前にいくらかお金を入れておくと、普段より数倍寄付が集まるという。
少額なお金がより大きなお金を集める。
人間の行動や世の中の動きはこの「小さなこと」から始まる。
昔から「チリも積もれば山となる」とか「蟻の一穴」という言葉があるが、「小さなこと」が大きなことに繋がっているという教えである。
冒頭で清掃の話をしたが、小さなゴミを見落としてはいけない。
この小さなゴミが核となり、気がつけば手がつけられないほど汚れる。
少なからず皆さんも経験があることだろう。
スタッフステーションに置いてある「ペン立て」を見ればわかる。
気がつけば入りきれないほどの「ペン」や「長い物」がそこに入っている。
小さな実績が大きな実績につながる
この例を少し発想を変えて考えると、「小さな実績」が大切だと感じる。
看護の世界では「経験が少ない」とか「1回しか経験していません」と謙遜する人が多い。
それでも、「経験している」という実績はとても大きいと思う。
この「1回でも経験している」というのは強みになる。
この小さな経験が、大きな経験へと繋がるからだ。
何でも「小さなこと」をはじめてみると良い。
これをキッカケに、次に「大きなこと」が待っているかもしれない。
「今まで経験したことのないこと」に一つ取り組んでみよう。
その一歩は自分が大きく成長する糧になる。