精神科ナースも身体を学習せよ

勝手に言いたいこと 仕事(医療・看護)

精神科ナースも身体を学習せよ

2020年10月13日

夜中の1時ころ、ある精神科病院から転院依頼の電話がかかってきた。

主訴は「意識障害」と「ショック」

第一報を聞いたとき、突然の状態悪化(急変)かと思っていたが、よくよく話を聞くと・・・

  • 1ヶ月前くらいから殆ど食事が取れていない
  • 1ヶ月で10kg体重が減った
  • 夕方まで声を出していたが、声を出さなくなった
  • 血圧を測定したら60台だった

こんなに悪くなるまで放置していたのか?

病院に入院していながら、「食事が摂れていない」と把握しておきながら、ここまで悪くなるのを待っていたのか?

患者の体重は25kg(元々は45kgくらいあったらしい)
フォーリーカテーテルを挿入すると、薄茶色の膿の様な液体が出てきた。
おそらく、殆ど水分も摂れていない。

 

そもそも、こういう症例は夜間(深夜)帯に運び込む症例ではない。
もっと早く、昼間に転院調整を行うべき症例ではないのか?

これが日本の医療の現状か・・・と辟易してしまう。

 

精神科病院への偏見を持ってはいけないと思うが、時々このような症例は運ばれてくる。

 

私も精神科病棟の経験があるが、「身体疾患」に対しての意識が弱すぎる。
ICUの経験もあるので、「これが同じナースなのか?」「これで同じ給料なのか?」と疑問を感じたこともある。

 

精神科スタッフは精神を「落ち着かせれば良い」「大人しくなれば良い」というものではない。

普段の業務は日常生活援助が中心となるかもしれないが、きちんと「身体症状」も見逃さないようにアセスメントしなければならない。

 

看護師も医者も医療を学んできたプロである。

 

患者の訴えだけを信じるのではなく、自分の頭で考えてアセスメントするべきであろう。
それができないなら「ただの素人」であり、「お医者さんごっこ」「看護師ごっこ」になる。

もう少し「考える」「疑う」という事をサボらずに行っては如何だろうか?

 

学生の頃は、課題が出され、嫌でも勉強する機会が与えられた。
社会人は「自分に必要なこと」を「自分で」学ぶ力が必要になる。

一人で学ぶのが難しければ、「このままで大丈夫でしょうか?」と疑問を投げかけるくらいはできるはずである。

疑問を「声」に出せば、誰かが知っている事を話してくれるかもしれない。
先日「声」について記事を書いたが、やはり「声」は何かを変えてくれる。

皆で「見て見ぬ振り」しない文化は作っておきたいものである。

 

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