部署が変わって、色んな事に気づく。
「もっとこうすれば良いのに」
「前の部署はこうやっていたのに」
「問題はここにあるよね」
という風に。。。
入ったばかりだと「新鮮な目」で新しい部署を見ることができる。
気づきが多い時期である。
慣れてくるとだんだん見えなくなってくるのだが・・・
しかし、ここで「答え」を言ってはいけない・・・という事は、管理者として肝に銘じておかなければならない。
管理者はつい、ここぞとばかりに「指摘」をしてしまう。
本質的な「課題」をロジカルに説明してはいけないのだ。
人間の心理的な部分なのだが、答えが正しければ正しいほど、反発を呼び、耳をかさなくなる。
「確かにあなたの言っていることは正しい。しかし、あなたは部署の大変さをわかっていない」という具合になる。
一度このようになると、改善のスピードは毀損されてしまう。
最初から答えを示すのではなく、相手が自分で気づくように上手に導くのが良い。
相手が受け入れるスピードに合わせて、相手をその気にさせる。
組織というのは一気に良くなることはない。
ジワッと広がりながら、情報が末端まで届き、自然と変わっていくものだ。
一気に変えようとすると、絶対に上手くいかない。
私は3年くらいを目処に変えていくことを考えている。
少し時間はかかるが、スタッフの定着と組織文化が良くなる事を得られるのなら安いものだ。
特に女性が多い職場では気をつけた方が良い。
女性は男性に比べて「感情」が動きやすい。
感情のコントロールを失敗すると、補修が難しくなる。
感情にシッカリ寄り添えば、言葉を使わなくても、シッカリと仕事をやってくれる。
「ゆっくり」と自分自身に言い聞かせ、「おや?」と思ったところは手帳にメモをしておこう。
ビジネスにおいてスピードは大事だが、それ以上に人の気持ちは大事である。