先日、「スタッフが突然辞めると言ってきた」という記事を書いた。
師長によっては
「突然辞めるなんて、聞いてない」
「今辞めるなんて、状況を考えて言ってよ」
「どこに言っても同じよ」
「あなたには無理よ」
などと言う師長もいるらしい。
医療職以外の人は、にわかに信じがたいかもしれないが、こういう師長はごまんといる。
私がスタッフ時代の師長にもこういう師長はいた。
こういう師長は「辞める」と言われたとたん、態度が急変する。
素っ気ない態度
無視
大事な情報を流そうとしない
など、辞めるスタッフを「大事にしない」態度を取る。
「裏切られた」とでも感じているのか、とにかくパワハラまがいな行動を起こす。
全体が見えている師長はこのような狭隘(きょうあい)な態度は取らない。
なぜなら、このような態度を取れば、残ったスタッフからの信用を失う。
最近、「HARD THINGS」というベン・ホロウィッツという人が書いた本を読んだが、その本の中にもスタッフの扱いについて書かれていた。
この本の場合はレイオフの場面だったのだが、
『去って行く人たちを公正に扱わなければ、残った人たちは二度と私を信用しないだろう』という一文で書かれていた。
要するに、去って行く人たちを大事に扱うことで、「どんな人に対しても、相手を大事にする管理者なのだ=信用できる」とうつる。
辞めるスタッフに対して攻撃的な態度をとる師長は、結果的にスタッフから信用されなくなる。
恣意的であればあるほど、信頼されなくなるという事である。
管理者として、その後の影響も考えて行動したい。