Twitterでは、「看護師という仕事」の批判を多く目にする。
看護職は確かに大変な仕事であると思う。
私はかれこれ20年この世界にいるのだが、「楽」だと思った事は無い。
面倒な事は多いし、課題は多いし、勉強は続けないといけないし、批判されるし、医師からバカにされるし、若い頃は嫌な先輩からイジメられるし・・・
ただ、20年いると、それらを含めて「楽しい」と感じられるようになってきた。
「メデ師長は頭がおかしいのではないか」と思う人もいるかもしれないが、「仕事とはこういうもの」と割り切って一皮むけたのだと思う。
どの世界も大変なのだ。
楽な仕事なんて一つも無い。
隣の芝生が青く見えているだけで、そちらに移れば同じような不満は出る。
仕事が面白くない、お局にいじめられたというような事があると、他の職業や他の人のことが良さそうに見える。
自分のやっている仕事がいちばんつまらなそうに見える。
思い切ってやめたところで、同じ人間がするのである。
急に上手くいくわけがない。
しばらくするとまた面白くなくなる。
こういう人はいつまで経っても成長しない。
なにもできないで終わる。
こういう例は昔から世の中にごまんとある。
それなのに、相変わらず同じことを繰り返し、次から次に同じ様な人間が出てくる。
ことわざという高度の定理化が行われているのに、それを知らないでいる人が多い。
辛辣な表現になるが、一言で言うなら「勉強不足」
- 石の上にも三年
- 転がる石はコケ(お金)を付けない
- となりの花は赤い
- となりの芝生は青い
「ことわざ」と聞くと、学校の授業を思い出して、「ダサい」とか「昔の言葉」などと捉える人も多いかもしれないが、ことわざは庶民の知恵が詰まっている。
もっと、昔の人が残した言葉に耳を傾けてはどうだろう。
きっとそこにはヒントが多く隠されている。
私は経験上「3」の数字を大事にしている。
大まかに理解できるまで3日、覚えるまで3週間、人に慣れるまで3ヶ月、人に説明できるまで3年・・・という感覚で、新しいことを始めたり、環境を変えた時は「3」を目標にしている。
こういう「知恵」を生活に活かすと、辛いことも乗り切れるものだ。