看護師の中には「文章が書けない人」がある一定数いる。
自分の考えを「レポート」にまとめられない。
何を言いたいのかわからない文章を書く・・・という人たちである。
私が若い頃、文章力を上げるには「本をたくさん読みなさい」と言われた。
しかし、年をとってきて、「読書をたくさんするだけでは文章力は上がらない」事に気づいた。
少し考えると当たり前である。
「サッカーを上手くなりたい」という人が「プロサッカー選手の映像」や「サッカーの本」をいくら読んでもサッカーは上手くならない。
野球もしかり。
これで上手くなるなら、世の中のお父さんたちはプロ野球選手並みに野球が上手くなっているはずである。
文章が上手くなりたいなら「書く」しかない。
先日、「三上(さんじょう)」という言葉を書いたが、同じ中国の欧陽修という人は「三多」という言葉も残している。
三多とは
- 看多(多くの本を読むこと)
- 做多(さた)(多く文を作ること)
- 商量多(多く工夫し、推敲すること)
という意味である。
多く情報を集め、多く書いてみて、それを吟味する。
文章をまとめるプロセスというのはこういうものである。
文章力を上げるには「本を読む」のは大前提、そして多く「書く」しかない。
楽はさせてもらえないようである。