コロナウイルス感染症の感染者数
一昨日、東京で130人を超えるコロナウイルスの報道発表があった。
昨日は111人だったそうだ。
人が動けば感染者は増える・・・
当然である。
100人を超えると少し「インパクト」があるが、ハッキリ言って、ほとんどの人は「自粛生活」に疲れており、「自分は罹らない」と思っている。
自分たちの意見は横に置いて、「みんな出ているから」「何かあればまた政府が言い出すよ」という思いが働き、自分の頭で考えようとしない。
「群衆心理」という本を読んだことがあるだろうか?
『人間は群衆の一員となるという事実だけで、文明の段階をいくつも下ってしまい、教養のある人が野蛮化する。』
『組織は大いなる思考停止状態を生みだし、個人ではしないような逸脱行為をしてしまう』という傾向がある。
という内容である。
ただ、この130人という数字はあくまで「表面上の数字」であるという事も知っておくべきだ。
実際は「もっと多い」と思っておいた方が良い。
医療者には「守秘義務」というのがある、患者に不利益になる情報は絶対に流してはいけない。
知っていても「言ってはならない」のだ。
私の周囲にはcovid-19の陽性患者はここ2~3日で10人発生した。
しかし、ニュースやネットで報道されているのは1名のみ。
どういう流れか知らないが、病院が「保健所に報告」してから、報道されるまでにタイムラグが発生している。
ただ、これも不思議で、「タイムラグ」が無い日もある。
要するに、「すぐに発表される人」と「すぐに発表されない人」(もしくは、発表されずに終わる人)が出ているのは現実に起こっている。
報道の事は詳しくないのだが、どこかでズレが生じている。
地方なので、土日を挟むと報道が動かないのかもしれないし、保健所と報道のやりとりが上手くいっていないのかもしれない。
もしくは、保健所が隠蔽しているのかもしれない。
こればかりは、想像の域を超えず、どうにもならないのだが、肌感覚的には「発表された人数以上の感染者が存在する」という感覚がある。
私たちは現場で働くだけなので、「発表がないじゃないか」と抗議することはない。
ただ、「報道をそのまま信じてはいけない」ということくらいは分かる。
行動は「周囲に合わせる」のではなく、「自分たちで判断して」行動すべきである。
以前から何度か言っているが、私は「感染は予防できない」と思っている。
ソーシャルディスタンス、マスク装着などと言われているが、これは「全員」が守って完成するものである。
この「全員」は不可能であり、自分で自分の身を守るしかない。
医療者さえ「100%」できないのに、一般人が「100%」できるわけがない。
というのが持論だ。
人混みに近づかない、細かく清掃する、シッカリと身体を休め、体調管理をシッカリ行う。
感染しても発症しないような身体にしておけば、何とかなる。
今まで、スタッフの発症は運良く免れてきたが、そろそろスタッフの発症もあるのではないかと思っている。
ここからが正念場である。