提出物が極端に遅い人がいる。
社会人になると、これだけで『損』をしているので気をつけた方が良い。
スタッフを管理する立場になって、「提出物」について考えることがしばしばある。
提出物の早い人は、たいてい「仕事ができる」
提出物の遅い人は、「仕事ができない」
「仕事ができる人」が多くの仕事を抱えている場合もあり、
一概に言えない部分もあるが、「提出物のスピード」でその人の「組み立て方」がわかる。
何が違うのか?
よく観察していると、「始めるまでのスピード」が違う。
つまり、「一歩」を踏み出せずに、進めないのだ。
例えば、ベッドサイドケアでよく見られるのが、「末梢ルートの漏れ」
清拭中に「刺入部の腫脹」を発見したとする。
仕事の早い人は、その場で「抜去する」
仕事の遅い人は「あとで抜きます」と言う。
身体に不必要な物を1秒でも早く抜こうとするのか、数分後に抜くのか。。。
少し考えればわかるのハズなのだが、その「行動」ができない。
輸液製剤の準備にしても同じ。
薬局から病棟に輸液が届いていないとき、
「できる人」はルートだけでも準備して置いている。
「できない人」は輸液が届くまで何もしない。
そういう細かい部分は『大きな差』となる。
結局、早い人は何をさせても『早い』
遅い人は何をさせても『遅い』のだ。
ついでに言うと、「遅い人」は質も悪い。
「○○のアンケートを提出してください。記入方法はこのようにします」と説明した時、早い人はその場で書き出す。
遅い人は「あとで書きます」と言い、すぐに行動しないのだが、数日後にいざ書き始めると「どうやって記入するのでしたっけ?」と再確認を要する。
結局、時間を無駄にしているのだ。
聞いてもらっても別に良いのだが、同時に『他人の時間』も奪っているという事に気づいているだろうか?
同じ説明を『誰かが』しないといけないのだ。
周囲が見えて、気が利いている人はこういう事はしない。
ビジネスの世界では、「プレゼン資料は作成途中で上司に提出せよ」というワードがある。
資料作りは「100%仕上がってから提出」ではなく、
「50%くらいのところで一度提出」して、方向性を確認しながらやるべきなのだ。
これにより、上司は「進行具合」を確認できるし、「修正」もやりやすい。
100%仕上げてから、大幅な修正が発生すると、時間も労力も無駄になる。
始めることに迷うことはない。
まずは、今日中に「一歩」を踏み出してみる。
考えるのはそれからで良い。
「早さ」があるだけで「信用」が得られ、周囲からの印象が変わる。
『思いついたが吉日』は今も昔も変わらない。