良く聞く言葉だが、「どこで働くかではなく、誰と働くかが大事」と言われる。
私もこれには同感で、「どこで」はあまり問題にならない。
「問題にならない」と書くと語弊があるかもしれない・・・
その「場所」も「人」の集まりなので、突き詰めれば「誰と」となるのか・・・
面倒なことはさておき。
Twitter上では、看護師の「不満」を散見する。
たいてい「人づきあい」の「不満」である。
- お局との関係
- 同僚との関係
- 師長との関係
など。
どこにでもある話である。
自分が働いている組織の中に「目指す人」「気の合う人」がいれば良いのだが、いなければ「辞める」か「自分がそのような人に変わる」しかない。
私も若い頃、誰も尊敬できなくて、師長も嫌いで、お局に日々イヤミを言われ、後輩からも攻撃されているような時期があった。
このような周囲の態度に常に「腹が立っていた」
さすがに嫌になり(仕事がイヤというか、人付き合いが面倒)、「周囲がアホばかりなので辞める」と決意した。
師長に話したら、3時間引き留められた
「辞めてどうするの?」
「辞めても同じよ」
「あなたが素晴らしい人になれば良いじゃない」
など・・・
冷静に聞けば聞き入れられるのだが、腹が立っていた私には受け入れられなかった。
しかし、ふと考えたのが、
「このまま辞めるのは簡単」
「辞めても変わらないかもしれない」
「後輩にこのような想いをさせないように自分から変わろう」
と考えた。
なぜこのような「プラス思考」になったのか覚えていないのだが、どこかで「負けず嫌い」な所があったのだろう。
そこで、とにかく勉強した。
ICUにいたので、「ICUで一番知識と技術を身につける」と決めた。
日勤の日は仕事が終わってから3時間勉強し、休みの日は6時間勉強した。
わからないことがは「全て」メモして調べた。
調べれば調べるほど、わからない事が増えて(次から次に出てくる)自分の浅はかさを思い知らされた。
今はインターネットがあるが、当時は「本」が主流で、月に2万円ほど書籍に費やした。
3年ほどすると、気がつけばみんなから「頼られる人」になっていた。
その後は、一気に昇進して、今は師長になっている。
師長になったことは後悔している(プレイヤーの方が楽しい)
しかし、その時のイヤだった想いは部下にさせたくない。
「クリア」な組織(病棟)を作ると決めている。
知識や経験のある人が知識のない人をバカにして良いわけない。
むしろ、バカにしている人間ほど見えていない。
その行動がどれだけ組織の空気を汚しているか・・・
「私はすごい」という単なる「自己満足」である。
マスターベーションなら一人でやって欲しい。
話が逸れたが(いつもこんな感じで申し訳ない)
看護の世界が悪いわけではない。
そこにいる人たちが作り出す「風土」が悪いのだ。
風土作りは管理者がシッカリと作らなければならない。