めでろぐ

仕事のこと(医療・看護)

見えるのが怖い

看護師として働きだして20年になる。

若い頃は「エキスパートナース」に憧れ、医療の最先端を身に着けたいと思っていた。

私の若い頃は「医龍」というドラマがあり、それを見て「カッコいい」と思ったものだ。
また、海外ドラマでは「ER」というドラマも好きだった。

英語は話せないが「エピネフリ~ン」という英語が聞き取れた時はちょっと嬉しかった。

 

ICUを10年以上経験して、救急医療の最先端に触れた。
幸い、3次救急を担う総合病院で働いているので、「重症」な患者は一通り見てきた。
それなりに勉強し、色んな事が見えるようになってきた。

「大変」な中にも「成長」を感じて、刺激的な毎日だった。

雑誌の執筆依頼も何度か受け、将来への夢が膨らんだ。

 

その後、別の病棟に異動となり、師長になった。

師長になった頃は、「管理」の仕事の難しさや、うまく行かない事に苦戦した。
今までやってきた医療の勉強よりも、新しい分野の勉強が必要であった。

幸いICUで「勉強」する体質になっていたので、勉強は苦ではなかった。

とにかく「読書」に励んだ。
1週間に1冊~2冊。
年間100冊弱の本を読んだ。

 

4年経って、何となく「管理」にも慣れ、「管理のノウハウ」のようなものが見えてきた。
日々、いろんな事が起こるが、それをうまく解決するのが大きな仕事である。

 

しかし、管理の仕事は大まかに言うと流れは決まっている。

何かが起こる

人が反応する(自分も驚くが、周囲も不安に感じる)

情報を伝える(上司などへの報告、家族への連絡等)

上司や家族が反応する

解決に向けて動き出す

一定時間が経てば解決する

 

という流れである。

大小あるが、基本的にこの繰り返し。

「見た目」の内容は違うが、同じことの繰り返しに感じてくる。

先日「勤務表」を作成しながら考えた。。。
毎月同じような仕事を繰り返しやっていくのか・・・と。

 

夢がなくなった。

 

人間にとって一番怖いのは、将来が見えないことではなく、将来が見えてしまう方が怖い。

今年は芸能人の自殺が相次いだが、同じような事を繰り返しやっていると希望を失う。

本当は近くにあるはずなのに、見えなくなる。

 

何だかそんな気がした。

そろそろ新しいことを始める時期なのかもしれない。

  • この記事を書いた人

mede

【めで師長】 ある総合病院で看護師長をやっています。 看護師経験は20年以上で、精神科・ICU・内科病棟の経験があります。 Twitterで書ききれない内容をブログの中で好き勝手書いています。 このブログが誰かのお役に立てれば幸いです。 ※ブログの更新は不定期です。

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