八方美人は管理職にとって必要なスキル
【八方美人】はっぽうびじん
だれからも悪く思われないように、要領よく人とつきあってゆく人。
一般的に、あまり良い意味では使われない。
八方美人のAさん
先日、スタッフ(7年目看護師Aさん)と面談を行った。
私の病棟には7年目の看護師が2名いる(AさんとBさんとする)
Aさんは八方美人タイプで誰とでも話を合わせられるタイプ
相手に合わせて、争いを好まない。
一方Bさんは、職人タイプ。
勉強が好きで、自分が正しいと思ったことをハッキリ言う。
周囲に考えを合わせようとしない。
私自身はどちらかというとBさんに近い職人タイプなのだが、
Aさんのような人の方が近年の管理職に向いていると思っている。
私やBさんのようなタイプの人は、知識や技術を持てば持つほど人から遠ざけられてしまう。
昔のリーダーシップタイプで、他人から頼られる為に努力する。
しかし、「仕事はできるけど、あの人は好きではない」と言われかねないタイプなのだ。
私も基本的にそういう部分があるので、管理職になって気をつけるようになった。
周囲に合わせて、人の話を「聴く」というのは近年のリーダーには必要なスキルである。
知っていても「初めて聞いた」と言える演技力も必要である。
Aさんは面談で「私は八方美人なので、強く言えないんですよ」と話していた。
私は「八方美人もスキルなので、それを生かして上手に人を動かしてほしい」と話した。
八方美人の人は、他人に上手にお願いするのが上手いと思っている。
人間は「○○しなさい」という言葉に対しては拒絶するが、
「助けてほしい」という言葉には賛同してくれる。
お願いの仕方1つで、協力してもらえる数が変わってくる。
演技でもよい。
八方美人のスキルを身に着けて、上手く人を動かせなければならない。