新型コロナウイルスの広がりがまた世間を賑わしている。
東京では過去最多を記録し、北海道でも病院のクラスターが発生しているようだ。
個人的には「いずれにせよ、みんな一度は罹る」と思っているので、そろそろ順番が来るかな・・・と思っている。
できる限りの『予防』は必要だと思うが、予防効果の少ない方法には賛成できない。
コロナが流行し始めてそろそろ1年が経とうとしている。
テレビやネットで色んな意見がぶつかり、いまだに収束できていない。
同時に「アフターコロナ」「ウィズコロナ」という、よく意味のわからない言葉まで出てきて、何が正しいのかがわからなくなっている。
答えを見つけられないまま、目の前のモノにすがっているようにも感じる。
先日、病院内で「スタッフの休憩時間」が話題に上がった。
当院では、できるだけ少ない人数で、対面にならず、あまり話さないように指導されている。
しかし、一部の部署では食事をしながらワイワイ話している部署もあるという。
頭ではわかっていても、行動にうつせないのが人間である。
そこで、看護部は「アクリル板の仕切り」を購入する方向で話をまとめているようだ。
アクリル板の仕切りを置いておけば、食事の時に会話をしても、感染は予防できると考えているようである。
個人的には「アホか」と思う。
もちろん、そんな大人げない発言は人前でしないが、その対策に対しては賛同できない。
アクリル板を購入するということは、そのアクリル板を管理しなければならない。
置き場所、清掃、使い方のルール決め・・・など
1つのものを買った時、それには必ずコストが伴う。
在庫もコストなのだ。
「アクリル板の予防効果が高い」と証明されているならまだ良いが、アクリル板を置くだけで効果が見られるハズがない。
アクリル板を置いても、ベラベラ喋るなら同じことだ。
仲の良い「感染管理認定看護師」に「効果はあるんですかね~?」と聞いてみた。
認定看護師もアクリル板の設置は疑問と思っており、「効果がゼロとは思わないけど、そもそも、マスクを外してベラベラ喋るのがダメなわけで・・・それならアクリル板を置いても同じこと」と話していた。
目の前のモノにすがってもダメなのだ。
行動を変えないと結果は変わらない。
どうせ「人のツバが飛びまくったアクリル板」が休憩室に増えるだけだ。
結果は見えている。