北海道の病院でクラスターが発生し、病院職員50人離脱、全階感染とのニュースが流れている。
病院で働く者としては、想像するだけで恐ろしい。
ネット上では「Go toを止めない政府のせいだ」と声を上げている人もいる。
ありがたいが、誰かのせいにしても解決するわけではない。
まずは「対策」を急いで頂きたい。
- Go toはとりあえず一旦ストップ
- イベントの縮小
- 夜の飲食店の営業縮小
経済云々・・・の発言もあるが、そうも言ってられない状況にあるのではないか。
過去の『緊急事態宣言』は一定の効果は出ている。
人が集まらなければ、感染の広がりは少ないことはわかっているはずである。
学校は即座にオンライン授業に切り替えて頂きたい。
子供が学校で感染し、医療関係者の親にうつされると、病院の業務が回らなくなる。
いよいよ医療を優先する時期に来たのだと感じる。
これだけ一気に感染者が増えれば、申し訳ないが、重症者の選別も視野に入れていくしか無い。
誰を助けて、誰を諦めるか・・・という部分も残念ながら議論するしかない。
それくらい逼迫している状態になる。
このペースで増えれば、残念ながら全員を助けることは難しくなるだろう。
感染した病院は「入退院」を止め、業務を最小限にする工夫をするしかない。
限られたスタッフ数で乗り切っていくしかない。
数カ月間、長期化することは予測されるので、一気に負担を増やすべきではない。
今までと同じ仕事はできない。
「やらない勇気」も必要なのだ。
「入退院」が減れば、業務の『予測』が付くので、比較的安定してケアができる。
「予測できる仕事」と「予測できない仕事」には雲泥の差がある。
ベッド移動も最小限にする。
「看護の質を落とすつもりか!」と言い出す人も必ず出てくる。
管理者の覚悟とプライオリティの判断が必要になる。
先を見据えて、出来ることをやる。
今は難しいことに取り組む時期ではない。
スポーツで言えば、守りの時間帯だ。
相手のボールを良く見て動くしかない。