当院では病院職員にメールアドレスが振り分けられ、院内の連絡はメールで送られてくる。
師長の職についてから、メールの件数が増えた。
1日40〜50件前後、多い日は90件近く届く日もある。
うっかりしていると読むだけで30分以上使ってしまう。
返信なんてしてしまった時は1時間ほど失う。
- 研修のお知らせ
- 教育関連のお知らせ
- 工事関連のお知らせ
- 会議の連絡
- 看護部からのスケジュール
- 会議のアジェンダ
- 健康診断のお知らせ
- 復職プログラムスタッフの情報
など、日々様々なメールが届く。
先日、会議のアジェンダ(議題)がメールで届いていた。
そのメールの中で、「できれば、今年度のスタッフが年休消化した数を事前にメールで送ってください」と届いていた。
私はこの「できれば」と言われた場合、基本的に行わない。
「できれば」
「可能なら」
というのは「重要な項目」ではないからだ。
上司から言われると「緊急性」は上がるが、「重要かどうか」は別である。
忙しい業務の中で「できれば」に対応している暇はない。
もっと他の事に時間を使いたい。
会議が始まって知ったのだが、この「できれば」に応えていないのは私だけだった。
みんな事前にメールを送っていたようだ。
素晴らしい。
自分の生きている時間をどう使うか・・・は年々真面目に考えるようになった。
以前は周囲に言われた事は「すべて対応する」ことが多かったが、近年は「必要と思ったときだけ行動する」ように変わった。
それだけ忙しくなったことも理由の一つであるが、周囲の依頼にいちいち答えていたら、時間がいくらあっても足りなくなる。
「なんのために必要なのか」を自分の頭で考えて行動すべきである。
上司に忖度して「できるだけ」に答える必要はない。
「緊急性」ではなく、「重要性」に目を向けなければならない。
7つの習慣のマトリックスで言うところの、
「緊急かつ重要ではない」項目(第3領域)が一番厄介である。
時間泥棒はここに隠れている。