コロナによる生活様式の変化
コロナウイルスが流行し始めて約2年が経つ。
ここ2年、様々な場所で環境が変わった。
外出するときは「マスク装着」が基本。
付けるマスクは「不織布マスク」
病院は「面会制限」がある。
「看取り期」の家族の付添いも制限される。
万が一コロナに感染した場合、面会は遮断。
今までの「当たり前」が色んな場所で変わってきている。
「わかっている」と言いながら「わかっていない」家族
私が働いている病院でも、当然「面会制限」がある。
「看取り期」であっても、1日2名 15分以内(交代は不可)
という決まりがある。
先日、スタッフが「患者の家族が怒っています」と報告してきた。
看取り期の患者家族が、面会が制限されていることに腹を立てているらしい。
一部の人は信じられないかもしれないが、面会制限に対するクレームは日常的にある。
スタッフが「面会は2名までです」と説明しても、「命が亡くなる時に、そんなのはおかしい!」「それでも人間か!?」「人としてどうか?」と腹を立てているそうだ。
しまいには「上の者を出せ」と言っているという。
いわゆる「クレーマー」である。
クレームの対応はもちろん管理者の仕事であり、喜んで対応する。
念の為主治医も呼んで、一緒に説明した。
- 病院の決まりであり、面会は2名となっている
- 一人を許せば、みんなを守れなくなる
- この病院にいる以上、病院のルールに従って頂きたい
という趣旨の内容を話した。
「病院の立場はわかる」「わかるけど、人が亡くなるって時に、それはおかしい」と納得されない。
口では「わかる」と言いながら、全然わかっていないタイプ。
要は、「自分の言いたいこと」を通したいだけなのだ。
40分ほど話したが埒があかない。。。
とりあえず、何度か「上に確認します」と言いながら区切りを持ち、コロナ対策委員会にも問い合わせてみた。
こういう場合は、「感情」が先走るので、少し話を分けたほうが良い場合がある。
確認しない場合でも、途中で一旦「他の部署に確認する」などと言って話を切るほうが良い。
うまく行けば先方が受け入れる時がある。
結果的に、これ以上争う時間が勿体ないので、「本日のみ」「あと1名だけ」という条件が許可された。
なんだか後味がスッキリしない展開だが、色んな人がいるものだ。
患者や家族はほとんどの人が協力的なのだが、「ほんの一部の人」が多くの迷惑をかける。
本人はそれを「迷惑をかけている」とさえ思っていないのだろうが・・・
現場のスタッフに負担をかけてしまう点は管理者として辛いところである。