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『心理的安全性』を理解しておく

師長ブログ
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スタッフ面接から考えること

上期が終わって、先月末からスタッフと『評価面接』を行っている。

今の部署に配属になって半年が経つが、今の部署では初めての評価面接である。

 

スタッフから「今まで『早く辞めたい』と思っていましたが、今では働きたいと思えるようになりました」
「病棟が明るくなりました」
「師長が変わるとこんなに病棟が変わるとは・・・初めての経験でした」

など・・・

私にとっては嬉しい限りであるが、前の師長に言えない事を次々と発言してくる。

 

  • 転倒転落件数は横ばい
  • 褥瘡件数は減少
  • 時間外は大幅に削減(今では30分以上の残業はほとんどない)
  • 休むスタッフがいないので、現場の業務が安定する
  • ナースコール件数は30%減少
  • 急変症例が減少

など・・・多くの改善が見られている。

 

心理的安全性』の話はこのブログの中でもよく引用するが、やはりこの『心理的安全性』を理解して集団を動かすことは正しいことであると最近は強く感じる。

 

そして、面接ではその「後押し」をするべきである。

 

面接の時に負のフィードバックはしない

師長によっては時々「面接時に注意する」という人がいる。

師長本人は「教育」のつもりかもしれないが、言われたスタッフはフィードバックと感じない。

 

気になる点のフィードバックは「リアルタイム」に行わないといけない。
この点は「犬のしつけ」と同じである。
犬と同じ扱いをして失礼に聞こえるかもしれないが、そんなものである。

後で注意したところで、絶対に良くならない。

 

 

まして、『面接』で注意されたりすると、本人のモチベーションは上がらない。
「面接の時に師長からこんなこと言われた」と被害者的に言いふらすのが見えている。

 

面接時は必ず「よく頑張ったね〜」と誉めるべきである。
師長にはとにかく『本人の努力』を認める姿勢が求められる。

どんな人でも必ず「頑張ったところ」はあるはずである。

 

もしあなたが師長で、『スタッフの頑張り』が見えないのなら、自分自身が腐っていると思ったほうが良い。

 

どこかしらスタッフを斜に見ていると振り返ったほうが良い。
スタッフを信用できなければスタッフから信用されることはない。

 

自分の考え方を変えなければ周囲は変わらない。
これは『原則』である。
この原則を詳しく知りたい人は「7つの習慣」を読むと良い。
生きる上で必要な「原則」がわかりやすく書かれてある。

 

私の前任の師長はこの点ができていなかった。
スタッフを自分の都合の良いように「注意する」事ばかりに目が行っていた。

 

何かあれば機嫌を損ねていた。
スタッフは「報告したら怒られる」と怯え、師長の耳障りのよい報告ばかりしていた。
そのせいで「患者さんの変化」や「トラブル対応」が後手後手になり、時間ばかり使っていた。

 

良い報告ばかり・・・はダメな組織

「良い報告ばかり」
「変わりない」

という情報ばかりが自分に届いているのなら、気をつけたほうが良い。
現実はそんなにうまくはいかない。

 

過去の歴史を振り返っても、このような集団(組織)は大きな代償を払わされている。

 

日常的にトラブルが生まれ、それに向かって一つ一つ解決していくのだ。
それを楽しむのが管理の仕事である。

心理的安全性の高い部署はインシデント報告件数が多いという。
そうして集団が賢く、強くなっていく。

 

トラブル?
OK!その仕事もらうね☆
任せて!

と言える管理者になろう。

そのために師長(管理者)がいるのだ。

 

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この記事を書いた人

【めで師長】
ある総合病院で看護師長をやっています。
看護師経験は20年以上で、精神科・ICU・内科病棟の経験があります。

Twitterで書ききれない内容をブログの中で好き勝手書いています。
このブログが誰かのお役に立てれば幸いです。

※ブログの更新は不定期です。

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