師長になって、現場看護を行う機会がメッキリ減った。
しかし、「いつかの復帰」を目指して普段から準備を行っている。
エキスパートナースは毎月読んでいる。
ここ10年以上、読んでいない号は1冊もない。
『末梢のルート確保』もスタッフから依頼された時は積極的に入るようにしている。
時間のある時は清拭にも入るし、検査やCVC挿入介助にもつく。
技術的な事は実践しておかなければ腕がなまる。
「準備8割」という言葉があるが、普段の訓練は欠かさないほうが良い。
Twitterでもつぶやいたが、先日スタッフが突然辞めた。
シフトの組み直しを行ったが都合がつかず、私が『病棟夜勤』『土日勤務』を行い患者を受け持った。
数年ぶりだったので不安もあったが、意外とスムーズに出来た。
業務の細かい部分はさすがにわからなかったが、普通に夜勤をこなし、患者を受け持って業務を行った。
他の病棟のスタッフは、この話を聞いて「師長さんが病棟夜勤!?」と驚いていたが、むしろ私は楽しかった。
改めて現場の仕事の楽しさを味わった次第である。
看護師の仕事は面倒な事も多いが、きちんとこなしていけば面白い。
『他人の役に立つ行動』は心理学的にも幸福度が高いらしい。
確かに幸せを感じた。
看護師は3K(くさい・汚い・きつい)とも言われるが、こういう面倒な事を涼しい顔でこなせる事がカッコいいと思う。
人がやりたがらないような事を余裕でこなせる。
ここに面白さがあると思っている。
だから『誰でもできる仕事ではない』と自負している。
外野が何と言おうが、看護師の仕事は看護師がやるのが良い。
体力的には少々きつかったが、業務は面白かった。
(体力不足は自分の課題になった)
普段から何らかの準備をしていれば何とかなるものだ。
師長もたまには現場の看護をやったほうが良い。
若い頃を思いだしてリフレッシュになる。
まだまだ若い人には負けられない。