一時期「ミニマニスト」という用語が流行した。
必要最低限のものだけで生活する人たちのことだ。
彼(彼女)たちの「最低限ぶり」は徹底しており、所持品を最低限にしている。
私も一時期「見習おう」と考え何冊か本を読み、実践しようとしたが、できなかった。
私にとって「必要なモノ」は意外と多い。
病棟にある無駄なもの
先日、病棟にある「物置き(倉庫)」を覗いてみた。
病棟が変わって約半年になるが、倉庫の整理整頓は手つかずにいる。
その倉庫には「未使用の」物品が積み重ねられていた。
- ベッド柵
- 車いす用のクッション
- 吸引器
- ベッド柵の保護材
など・・・
「いつからあるのだろう・・・?」と思ってしまうくらいホコリが被っている。
ざっと見た限り、総計50万円は下らない量である。
前の師長が「予備」と考えて受けたのだろうが、
現場では、今使っているものがまだ使えるので使っている。
結局、使われないまま倉庫にある。
何年前からそこにあるのか分からないが、
数人のスタッフに聞いても「さぁ〜」といった感じである。
当院は毎年、病棟で使う物品の購入を申請することが出来る。
古くなってきた体重計や車椅子、歩行器、棚・・・など、必要なものを受けることができる。
もちろん、最終的に購入できるか否かを判断するのは事務方の仕事であるが、仕事をする上で必要であれば購入の許可が出やすい。
くだんの「ベッド柵」「車いす用クッション」「吸引器」などは、患者さんのケアに必要なものと判断され、審査も甘くなる。
病棟にたくさんあるのに「予備」として蓄えられやすい。
そもそも、「予備」なんてほとんど必要ない。
予備として持つのは「乾電池」くらいで良い。
備蓄することで、スペースを埋めてしまうことになる。
結果的に倉庫はものでいっぱいになっており、物品の管理(どこに何があるか)がわかりにくくなっている。
多くの物を持つことも「コスト」である。
「洋服を買ったのに数年着てない・・・」によく似ている。
私もすぐに物を買ってしまうので、他人の事を言える立場ではないが、
気をつけなければならない・・・と感じた次第である。