「いい人」ばかりの組織は良くない

いい人ばかり

私は看護師の世界で働いて20年以上になる。
よく思うのだが、看護師は基本的に「いい人」が多い。

「いい人」の定義が曖昧で申し訳ないが、

  • 優しい人
  • 他人と意見をあわせ、上手に付き合おうとする人
  • 規律を守る人
  • 他人のために頑張る人
  • 努力する人

が多いと思う。

 

AI分析でわかったトップ5%社員の習慣という本を先日から読んでいるが、ここには『「いい人」ばかりの組織は良くない』と書かれてある。

いい人ばかりの組織は、組織の規律に従い、「なぜ、今それをやらなければならないのか?」を考えずに思考停止のまま、組織の指示に流されてしまうからだという。

忖度や過剰な気遣いが長時間労働を生んでしまう。

重要「そうな」資料を作ったり、怒られないように資料のボリュームを増やしたりという意味のない作業が横行し、それらは実際に使われることがない。

 

 

この本を読みながら、看護師の世界で散見される現象によく似ていると感じた。

・何も考えず、ルールに従い加入させられる「看護協会」
・誰も読まない研修後の「事後課題レポート」
・ダラダラとボリュームだけ多い会議資料
・必要かどうかわからないけど、「前からやっている」業務
・大したネタがないのに定期的に開かれる会議(全員出席)
・「患者のため」と題したサービス残業

私たちの日常にはあらゆるムダが隠れている。

 

「いい人」は「普通」とか「常識」という言葉を使って今ある問題を変えようとしない。
「普通そうでしょ」「それは常識ですよね」と言った具合に、自分のものさしで考える。
いや、実際には『考えようとすらしない

 

先日、Twitterで『退職時に年休がすべて消化できない(前例がない)と言われた』というTweetを目にした。

 

以前はこのような『年休消化できない』風習が横行していたが、『いまだに』こんな事を軽々しく発言する師長がいることに驚いた。

個人的には非常に腹立たしく思う。

 

恐らくこの師長は組織に従順な「いい人」なのだろうが、上司に忖度して何も変えられない人であろう。
言葉は悪いが、私から言わせれば「無能な師長」である。
現状を良い方向に変えられない(変えるつもりが無い)なら、誰かと変わったほうが良い。

 

年休消化は本人が希望すれば、全て使える。

業務上差し支えが出る場合は、退職日を伸ばしたり、本人と交渉する。
難しければ他の部署から応援体制でまかなう。
それでも難しいなら減らせる業務がないか考える。

 

「人が足りない」のは『組織の都合』である。
いかにも「年休を全て消化する従業員が悪い」ように見てはいけない。

状況に合わせて、全体を「最適化」するのが管理者の仕事である。

前例がないならパイオニアになれば良い。

ボーッとしていたら時代に置いていかれる。

 

ABOUTこの記事をかいた人

【めで師長】 ある総合病院で看護師長をやっています。 看護師経験は20年以上で、精神科・ICU・内科病棟の経験があります。 Twitterで書ききれない内容をブログの中で好き勝手書いています。 このブログが誰かのお役に立てれば幸いです。 ※ブログの更新は不定期です。