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勝手に言いたいこと 仕事(医療・看護)

「構造化」を意識する

2021年5月28日

先日、今年入職してきた新人看護師に「末梢ライン(輸液ライン)の取り方」を教える機会があった。

 

輸液ラインを取ることを、私の施設では「ラインキープ」という言い方をする。
「キープとった?」という言葉は日常的に耳にする。

お酒の「キープ」ではない。(当たり前)

 

 

ラインキープを行う上で、まずは準備が必要である。

針やアルコール綿、固定テープ、駆血帯(くけったい)、キープ確保のためのライン・・・などが必要になる。

 

必要物品は1分以内で手元に準備する。

その後1分30秒程度で物品を袋から取り出し、すぐにライン確保できるように準備する。
患者さんの所で準備するのではない。患者さんの横に行ったらすぐに実施できるように準備しておくのだ。

 

約3分を準備に要して、3分以内に確保する。
トータル5分~6分を目標とする。

 

新人は、はじめは驚くほどできない。

駆血さえできない。
駆血帯をふわっと腕に回しても「駆血」はできない。

シッカリ駆血して、良い血管を探すことがキープの成功率を上げる。
私はここが一番大事だと思っている。

 

ラインキープの説明を新人にしながらふと思ったのだが、私たちは全体を「ひとまとめ」にして見てしまいがちである。

「ラインキープ」を『小さな行動レベル』に落とし込めていない・・・と思った。

一つ一つの行動がシッカリできていないのに、次の行動に気を取られ、ゴールにたどり着けない。

「物品を準備すること」
「袋から開けて準備すること」
「患者さんに説明できること」
「駆血すること」
「血管を探すこと」
「正しく消毒を行うこと」
「正しく針を刺せること」
「血管に当てること」
「血管に当てた後、確実に留置できること」
「留置した針とラインを確実につなげること」
「確実にテープ固定できること」
「輸液投与時間を正しくセットできること」

など全てを「正しく」行えないと「ラインキープ」とは言えない。

 

駆血が苦手なら「駆血」を訓練する必要がある。
血管を探すのが苦手なら良い血管を理解する。

など、それぞれ違う「訓練」が必要になる。

 

「針を刺すこと」で頭がいっぱいになるようなら構造化ができていない証拠である。

全ての事に通ずるのだが、課題は小さなイシューに分けて考えないといけない。

イシューを小さく分けて、サブイシューという言い方をするようだが、小さく分けていくと、自分が何に取り組むべきかがわかる。

ラインキープは問題解決の「課題」とはちょっと違うが、小さな「行動」を一つ一つ理解して訓練しないと、ゴールにはたどり着けない。

 

同時に、私たちの時間は限られている。

5~6分で取るべきラインキープを10分も20分もかけるようでは、他の仕事が滞る。
かといって、雑な「ラインキープ」では、すぐに漏れたり抜けたりする。
酷い場合は、そこから感染させてしまう可能性だってある。

 

社会人になって考えるべきは「時間制限のある中でどれだけ効果を出すか」である。

訓練すれば必ずできるようになる。
イメージトレーニングを重ね、訓練すれば身体が覚える。
そのうち、目をつむっていても入る(←これは言い過ぎ)

 

一つ一つ確実に行い、質の良いゴールを目指そう。

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