TOKYO MERは面白かった
先日、医療ドラマ『TOKYO MER』が最終回を迎えて終わった。
視聴率が良かったようだが、皆さんは見ただろうか?
私は基本的に医療系ドラマは好きではない。
どこかしら「間違い」を探そうとしてしまう・・・(趣味が悪い)
違和感を感じてしまうと、一気に興ざめしてしまう。
そんな自分が嫌になる。
今回のTOKYO MERも、細かく言えばそのような場面はあった。
それでも最後まで楽しく見ることができた。
TOKYO MERは何が良かったのか
TOKYO MERの第一話を見た時、自分が忘れかけていたものを思い出した。
- 喜多見幸太 医師(鈴木亮平)が的確に出す指示
- 「命を最優先させる」という熱い思い
- 諦めない気持ち
- 周囲から批判されても必要な事に取り組む姿勢
- 冷静な判断力と安心感を与える言葉がけ
- 圧倒的な技術と知識
『自分たちの出来ること』に集中して突き進んでいる姿勢が見ていて気持ちよかった。
もちろん、ドラマなので「理想の世界」であるが、それでも「私たちにもできるのではないか」という気持ちにさせてくれた。
「お手本」になってくれそうなドラマであった。
専門職者としての矜持(きょうじ)を持つ
TOKYO MERは様々な職種の人達と意見がぶつかる。
それぞれが「プロフェッショナル」であり、立場の違いから状況の理解が違う。
「命を助けたいMERスタッフ」と「危険を避けたい救命士」
「世間の批判を避けたい政治家」「上層部の命令が最優先の警察」など
さまざまな「見方」が上手く表現されていた。
私は看護師なので「医療者目線」が強いのだが、
改めて「医療者で良かった」と思った。
たぶん、人を助けたり、目の前のことで自分が役に立ったと思うことが好きなのだ。
政治家みたいに「国全体」を考える事に興味は持てないし、
救命士みたいに自分や他人の命を左右する場所での判断なんて怖くてできない。
警察組織のように「上の人の言うことが絶対」なんてイヤなのだ。
自分たちが身につけた知識と技術をひっさげて、目の前の人を助ける。
これが自分たち医療者の矜持(プライド)であると感じた。
医療従事者は自分自身を高めるべきである
ドラマを見て、改めて「医療従事者は常に学習と経験を重ねるべきである」と感じた。
自分に知識と技術が身についていないと、目の前の人を助けたくても助けられない。
「「助けたい」という気持ちも大事であるが、それだけでは無力である。
学習を継続し、知らないことをできるだけ減らしていく。
自分の出来る範囲を広げられるよう訓練しておくこと。
現場では納得のいかないこともよく起こる。
患者からのクレームだけでなく、看護師同士のヤリヤリした感じや、医師と上手く行かない場合など、対人関係のストレスは常にある。
それでも、自分の進むべき道をシッカリと認識しておけば、正しい方向に歩ける。
時間がかかっても、進むことができる。
最後は自分自身を信じられるかどうかであろう。
改めて、医療従事者で良かった・・・そう思わせてくれたドラマであった。
さて、また勉強しよう。
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