LINE使ってますか?
看護管理者の業務の難しさの一つに「情報共有」がある。
要するに、
「組織内で変更されたこと」
「起こったこと」
「気をつけてほしいこと」
などの情報共有が難しい。
私は40名以上の部下を動かしている立場だが、
情報のズレはいつも感じている。
看護師は夜勤シフトもあり、「知っている人」「知らない人」が発生しやすい。
情報共有のために、「伝達ノート」なるものを作成し、
「読んで下さい」・・・としているが、これがまた読まない。
「読んだら名前を消して」と『名前の一覧簿』を作成しても、名前は消えない。
部署によっては「名前が消えてなかったら、反省文を書かせる」という部署もあるらしい。
管理者がバカで驚く。
スタッフもさぞかし迷惑している事だろう・・・と察する。
手段と目的を間違えてはいけない。
目的は「正しい情報をスタッフ全員に知ってもらい、安全に仕事をしてもらうこと」である。
決して「読んでもらうこと」でもなく「名前を消してもらうこと」でもない。
ましてや「反省文を書いてもらう」必要はない。
私の部署は数年前から、情報共有に「LINE」を活用している。
部署で「LINEグループ」を作成した。
これを聞くと、時代遅れの管理者たちは「SNSで個人情報が・・・」と騒ぎ出す。
何が不安って。。。「自分たちが使えない」ことが不安なのだ。
不安は「感情」なので、消えない。
なにか起こった時に「ほらね。。。」と言いたいだけだろう。
その時に対処すれば良い。
管理者の中には、この事を聞いて、
何も考えずに「おたくがLINEやってるならウチもLINEを導入・・」とする人もいる。
もう少し考えて、自分の「責任」ではじめてくれ・・・と思う。
「感情(不安)」や「のっかかり人間」を相手にしている時間はない。
LINEを始めるなら、その「目的」を明らかにしておく事。
「やって良いこと」「悪いこと」のクライテリアは決めておくこと。
それを部署内で『固めて』から始めること。
(LINEの「ノート」に残し、後から入った人でも見れるようにしておく)
個人情報を書く事はもってのほかである。。。
という文化をグループ内で構築しておかなければならない。
間違っても「師長だけ」の権限で決めてはいけない。
スタッフときちんと話して、スタッフと一緒に決めて始めること。
もちろん、何かあった時の最終責任者は「師長」である。
LINEの効果
LINEをはじめてから、情報共有がスピーディになった。
かなりの確率で「知っている」人は増えている。
もちろん100%はムリだとわかっている。
絶対に「LINEで送ったよね?読んでないの?」と責めるような事があってはいけない。
「LINEに送っておいたから、後で見ておいてね」とお願いする。
人間には2種類いて、
「耳からの情報を覚えやすい人」と
「目からの情報を覚えやすい人」がいる。
後者は文章を読んでも頭に残りにくいタイプ。
文章を読まない、もしくは読んでも覚えられない。
だから、LINEで情報を送る時は、できるだけ「画像」で表現して送る。
写真に「枠」や「字」を入れたり、文章に線を引いたりする。
人は「画像」の方が頭に残りやすいのは、過去の研究結果で明らかにされている。
たかが「情報共有」だが、色んな「研究結果」を仕事に生かしている。
こういう「研究結果」は本を読まないと知ることができない。
今はネットでも得られるのかもしれないが、
ネットは一度に入ってくる情報が多すぎて気が散る。
やはり「読書」はコスパが良い。
という事で。
LINEは使い方を気をつければ使えるということ。
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