看護師の勉強は少しずつ取り組むと良い
先日、とても面白い本を買った。
という本である。
なんと価格は8,800円
ほぼ「一目惚れ」のような感じで買ってしまった。
この本は髙岸 勝繁先生という方が書いたもので、先生は『ガイドラインマニア』と言われるような人である。
先日、当院の内科の先生と話していたとき、この高岸先生の話題が出てきた。
とにかくすごい先生・・・だそうだ。
本が届いた時、とにかくこのボリュームには驚いたが、少しずつ読み進めているところである。
しかし、本に8,800円・・・高い。。。
『エキスパートナースの知恵袋』は救世主
今年に入って、私が皆さんにオススメしている本がある。
という本である。
値段は1,980円
現場で働く看護師には全員読んでおいてほしいと思っている。
いや、「これは絶対に手元に置いておく本である」と言いたい。
看護師には「患者さんを守る」という大義名分があるが、
私達自身も同時に守れないといけない。
豊富な知識やスキルは毎日の学習でしか身につかない
豊富な知識やスキルが求められる看護師という職業は、継続的な学習が求められる。
新人もベテランも同じ「看護師」である。
プロである以上、「経験が浅いので知りませんでした・・・」という言い訳は通用しない。
ただ、看護師も人間である。
勉強が苦手な人もいるし、基本的に「やりたくない」と思っている人が多い。
「やらなきゃいけない」と思いながら、実行できず、ストレスを抱えている看護師も多い。
この『エキスパートナースの知恵袋』は現場で働く看護師のクライテリア(判断基準)を示している。
- 意識レベルの評価はJCSやGCSだが、原因を探すにはAIUEOTIPSを使う
- 血圧低下と同時に徐脈が出現したら、脳圧上昇を疑う
- qSOFAとは何か
- PVC(心室期外収縮)はLOWN分類でドクターコールの基準が決まる
- アセトアミノフェンの1回量と1日最大量も決まっている
- 手術前の「抗凝固薬」の休薬のタイミングは?
- 術後の尿量の目標はどのくらい?
- ドレーンの排液色が変わった時、何が起こっている?
- 胃管はどれくらいで抜去になるの?
ざっと書いたが、全て「常識」の範囲であり、これに答えられない看護師は勉強不足と言わざるをえない。
厳しいことを言うようだが、専門職なら知っておくべきである。
全て『エキスパートナースの知恵袋』に書かれてある。
「エキスパートナースの知恵袋」は薄い本であるが、内容のエキスが濃い。
過去のエキスパートナース(雑誌)から現場で役立つ特集を集められている。
約2,000円を高いと感じるか、安いと感じるかは人それぞれだが、たった2,000円で患者さんも自分自身も守れるなら安いものである。
ちなみに、楽天ブックスのランキング(本 医学・薬学・看護学・歯科学 週間ランキング (その他))では数ヶ月1位~2位で推移している。
分厚い本を読んで覚えられずにやる気を削がれるより、
薄い本を何度も読んで自分の血肉にしておいた方が良い。
私はかれこれ5回は通読している。
これが身に付いていれば、人数の少ない夜勤だって怖くなくなる。
自分を次のステージに上げるツールとしていかがだろうか?