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みんなで決めないと元に戻る

師長ブログめでろぐ

私がブログを始めた頃から来てくれている「おはよう!プンプン」さんが、先月コメントをくれた。

 

「カイゼン」の記事に対するコメントだった。

 

実はこれ、どこの施設でも起こることである。
私も師長になったばかりの時に経験した。

 

人間は、『以前のやり方(今までのやり方)』を踏襲したがる動物である。

 

管理者はこの事を頭に叩き込んでおいたほうが良い。

管理者が「良い」と思って、カイゼンしても、気がついたら元に戻っている。

 

 

おはよう!プンプンさんが書かれているように、「発信」の問題もゼロではない。

しかし、「発信」に力を入れても効果は少ない。

 

 

ポイントは「みんなで考えてもらう」である。

 

なにか一つ問題を見つけた時、「こうすれば良いんじゃない?」という管理者からのアドバイスは『意味がない』と思ったほうが良い。

表面では「なるほど~」「そうですね~」と言ってくれたとしても、変わらない。

集団とはそういうものなのだ。

 

 

管理者は問題言語化する事が必要である。

「これって面倒じゃない?」
時間がかかっているよね?」
「結構歩き回ってない?」

と投げかけて、「どうしたら良いかなぁ~」と悩むフリをする。
「困ったね~」でも良い。

 

頭の中で「こうすればいい」と思っていても絶対に言ってはダメ。
終始「わからないフリ」をしなければならない。

 

そして、誰かが「こうしてみては?」という意見を出した時にすかさず「おっ!それイイね」と言うのである。

 

そして、数人を巻き込んでいく。

「◯◯さんが、こういうやり方が良いと言っているけど、良い意見だと思わない?」と師長は「後押し」をする。

 

中には、「こうしたらもっと良くないですか?」と言う人も出てくる。

「なるほど~」と頷く。

 

この繰り返しを数日間やってみる。
(私は3日ほどやる)

 

ある程度意見がまとまったら、「じゃあ、来週から試してみる?」と『お試し期間』を作る。
(決定にしないのがミソである)

「やってみてダメなら、いつでも変えられる」と安心させるのだ。

 

それから伝達を行う。

「◯月◯日(月曜日)から、◯◯の方法をこうやって変えてみます」とするのだ。

 

自分たちの意見が入っているので、定着しやすい。

中には元に戻そうとする人もいるが、「試しにやってみて」と促す。
もしくは「やりにくい?」「いい方法ある?」と巻き込んでいく。

 

積石効果で少しずつ良くなっていく。

一見、面倒に見えるが、これが一番効果的である。

 

ぜひ試してみてほしい。

管理者は現場では偉そうに喋ってはいけない。
スタッフの「いいね」ボタンを押すだけで良い。

 

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この記事を書いた人

【めで師長】
ある総合病院で看護師長をやっています。
看護師経験は20年以上で、精神科・ICU・内科病棟の経験があります。

Twitterで書ききれない内容をブログの中で好き勝手書いています。
このブログが誰かのお役に立てれば幸いです。

※ブログの更新は不定期です。

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