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ミラーニューロンを活用する

自分が発言するわけではないのに、他人が緊張している姿を見て緊張した経験はないだろうか?

周りの人の空気がドヨヨン・・としていると、自分もなぜかドンよりした気分になったことはないだろうか?

 

実はこれ、脳の中の『ミラーニューロン』というものが原因と言われている。

 

ミラーニューロンは1996年にイタリアの脳科学者によって発見された神経細胞で、この細胞は他人の動作を見ているとき、まるで自分自身が同じ行動をとっているかのように反応することから、『ミラーニューロン』と名づけられたそうだ。

 

つまり、『共感力』を司っている神経細胞だと考えられている。

 

そして、他人からうつってきた感情は自分でコントロールすることができないそうだ。

 

「緊張しないように・・・」と思っても、他人から流れてくるから止めることができないというわけである。

 

このように、周囲の空気にのまれ、不安や焦りにさいなまれる事がある。
本来自分がやりたかったことではなく、他人を優先するような行動をとるようになってしまうらしい。

 

 

心理学の本ではこの解決に「自己暗示」が紹介されている。
暗示の言葉を自分自身に唱えることで、他人の感情をシャットダウンできるそうだ。

 

恋愛テクニックの本では「相手と同じ行動を行う」ことで共感を得られ、親近感を抱かせるという。
相手が「紅茶」を注文したら、同じように「紅茶」を注文する。
相手が「面白い」と言ったら「面白いですね」と返す。
これにより、『お近づき』になれるそうだ。

 

ビジネスの世界でも相手と同じ飲み物を注文することで、心の距離を近づける手法が紹介されている。

 

人間は気づかないうちに周囲の影響を受けているということである。

 

 

これを活かし、私は朝の挨拶は「先にやってしまえばよい」と思っている。

周囲の空気を読まずに、自分がやりたいことを「先に」やってしまう。

 

「他人から」ではなく、「自分が先に」元気よく挨拶を行うことで、その場の空気をアゲることができる。
ミラーニューロンは感情を伝播させるので、自分が先に「空気感」を作ってしまえば、周囲に影響をもたらすことができるはずである。

 

要は「使い方次第」で良くも悪くもできる。

 

自分のやりたいことを行うなら『先手必勝』で攻めてみてはどうだろう。
自分の周囲の空気くらい自分で作ってみたいものだ。

 

  • この記事を書いた人

mede

【めで師長】 ある総合病院で看護師長をやっています。 看護師経験は20年以上で、精神科・ICU・内科病棟の経験があります。 Twitterで書ききれない内容をブログの中で好き勝手書いています。 このブログが誰かのお役に立てれば幸いです。 ※ブログの更新は不定期です。

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