2021年10月末、徳島県の病院がランサムウェアに感染し、病院のデータが暗号化されたというニュースが入ってきた。
病院で電子カルテを使用してる私たちにとっては他人事ではない事件である。
徳島県つるぎ町にある町立半田病院のプリンターから出てきた不審なメッセージ。
システム管理者が調べたところ、サーバーが「ランサムウェア」と呼ばれる身代金要求型ウイルスに感染し、約8万5000人分の電子カルテが閲覧不能となったほか、医療関係や会計システムがダウン。
患者たちの情報が無い中、医師・職員たちは今も手作業で治療や診察、運営にあたり、新規の患者受け入れを停止する事態に陥っている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/abbc8afca8da72903bd3a860882b4f1591868713
全く迷惑な話である。
この話を初めて聞いたとき、「悪い人がいるもんだ」と思ったが、
実は私が知らなかっただけで、世界では当たり前のようにある話だという。
警視庁サイバー犯罪対策プロジェクトでも注意喚起されている。
https://www.npa.go.jp/cyber/ransom/index.html
病院によっては、身代金用にお金を確保したり、保険に入ったりしている病院もあるそうだ。
アナログ社会では考えられない「無駄なお金」が流れている。
ちなみに、ランサムウェアとは、「Ransom(身代金)」と「Software(ソフトウェア)」を組み合わせた造語だそうだ。
感染したパソコンに特定の制限をかけ、その制限の解除と引き換えに金銭を要求する挙動から、このような不正プログラムをランサムウェアと呼ぶ。
少し調べてみたが、お金を払ったところで、すべて復旧するわけではないそうだ。
一瞬で感染し、多くの損失を招くことになる。
私たちのように「コンピューターに疎い」人間は相手にとってカモなのかもしれない。
そういえば最近、私のメールボックスに「厚生労働省」という名前でメールが届いた。
内容を読んで、「おかしい」と気づいたのだが、非常に巧妙に作られている。
何も考えず、相手を信用すべきでない。
リンクをクリックしただけで感染するウイルスもあるそうだ。
全く気が利いている。
なんでもそうだが「予防」というのは非常に大事だと思う。
病気になったり、健康診断で数値が高く出て、驚く人が多い。
普段の生活の中で「睡眠」「運動」「食事」に気をつけていても病気にならないわけではないが、病気になる確率は減らせる。
確率を減らせれば「時間」を使える。
予防というのは、いろんな意味で時間を作ってくれる。
先日、先輩看護師が、カップラーメンを食べていた。
今まであまり食べる姿を見たことが無かったので「へぇ~珍しいな」と思っていると・・・汁をすべて飲み干していた。
この「汁を飲み干す」という経験が私には無いので、非常に驚いた。
私は、カップラーメンの汁は病気の入り口と思っている。
私が幼少のころから「塩分が多い」と親に言われて育ったので、飲む気がしない。
その翌日、別のカップラーメンを食べていた。
そして、その翌日も・・・
3日連続カップラーメンを食していた・・・
その先輩は血圧が高く、降圧薬を飲んでいる。
本人は気づいていないのかもしれないが、それなりの行動や習慣が病気にしているのだ。
そういえば以前、「歳をとって血圧が上がった」と話していたのを思い出した。
確かに高齢になれば血圧は上がりやすくなるが、それだけでは無い気がした。
くだんの「ランサムウェア」に関しても、「感染したあと」では遅い。
日ごろから「予防」を意識してウイルス対策を行い、バックアップを取り、スタッフへ教育を行わなければならない。
今回は外部のベンダー(ソフトを売っている会社)からの感染ではないかと疑われているようであるが、何せそのログさえ暗号化されており、原因究明には至っていないそうだ。
オンラインは便利であるが、思わぬところにワナが潜んでいるもので、恐ろしい。
私は大丈夫だと思わないよう、気を付けて過ごしたい。